airaingood’s blog

2023年3月25日大安吉日、中村倫也さんが水卜麻美さんと結婚したことを公表しました。これからも、応援していきます。

中村倫也Company〜「『ルードヴィヒ〜』写真集・勝手に解説⑤」

〜 接点なきサポーター 〜

 

 

 

44枚目の写真

 

壮年ベートーベン(中村倫也)が

 

ピアノの前に座っています。

 

もうすぐ、死がベートーベンをお迎えに来ることをベートーベンは感じています。

 

 

そこへ青年(シューベルト)が弟子になろうと自分の作曲した曲を持ってやってきます。

 

シューベルトがいくら、

ベートーベンに呼びかけても、

 

全く聞こえない様子です。

 

 

それが、最後に大きな声をかけた途端

 

ベートーベンは振り向き、

 

不審者と勘違いしていて、椅子を持って追いかけます。

 

人間とは思えない素早さで、シューベルトは逃げ帰ります。

譜面を置いたままで〜。

 

 

 

 

45枚目の写真

 

シューベルトの音楽♬

 

シューベルトが、ドミニカ(マリー)に自分の曲を弾いてあげます。

 

 

47枚目の写真

 

にリンクしています。

 

 

シューベルトが置いていった譜面を読みながら、とめどなく涙を流す、ベートーベン。

 

ベートーベンの未来へ繋ごうとしていたことが、もうすでにこんなに素晴らしい芽が出ていたのです。

 

死を間近にして、ベートーベンは

ショーベルトの音楽によって救われたのでしょう。

 

音楽は、続いています。未来へと〜

 

 

 

46枚目の写真

 

この舞台上には下手にピアノを弾くシューベルトとドミニカ(マリー)

 

 

センター(盆の中央)のピアノの前に壮年ベートーベン(中村倫也

 

 

上手、机の前には、もう一人の壮年ベートーベン(福士誠治)です。

 

この上手のベートーベンが語りを担っています。

 

 

48枚目の写真

 

ピアノを弾くシューベルト

 

 

*45枚目から48枚目の写真は

同じ場面の舞台上を4枚に切り取っています。

 

この演出、凄いですよね。

 

何層にもなるような厚みが深みとなって、心に印象的に残ります。

 

時系列的にいうと、47枚目→45.48枚目→49枚目

 

となるのでしょうが、一緒に舞台上で観ることによって、理解が数段上がります。

 

複雑なようでいて、解釈がわかりやすくなっていると思いました。

 

 

 

 

49枚目の写真

 

舞台ピアノ横には、3人のベートーベンが抱き合います。

この場面は、この舞台のすべての伏線回収なのかも知れません。

 

波乱万丈の人生、天才ゆえに苦悩の人生、聴力を失うという絶望的な経験、歪んだ愛、音楽への揺るぎない情熱と愛、

 

人生全てのことを受け入れたベートーベン(達)。

 

下手で、ドミニカ(マリー)が、ベートーベンの人生を歌います。(この場面にふさわしい澄んたきれいな伸びのある歌唱)

 

 

 

50枚目の写真

 

 

壮年ベートーベンは、下手のドミニカ(マリー)に軽く頭を下げます。

 

 

それを見守る、青年ベートーベンと少年ベートーベン。

 

 

でもこの仕草は、本来変なのです。

 

 

 

現実の時系列で考えると、ベートーベンが召される様子が(舞台センター)先で、

ドミニカ(マリー)はベートーベンが亡くなったあと、手紙を読んでベートーベンに思いを馳せているわけですね。

 

でもこれが、舞台の妙?!

 

なのでしょうか。

 

 

全く違和感がありません。

 

 

全場面同様、時系列で確実に時間差があることを同時に舞台上で表現して、しかも今回は、みせるだけでなく、時系列(時空)を超えて見せました。

たった一つの頷きなのですが、

 

時空さえも超えて表現しても、

違和感がないって、

凄いことだと感じました。

 

 

 

52枚目の写真

 

下手から青年ベートーベン(中村倫也

少年ベートーベン(子役)

壮年ベートーベン(福士誠治

 

がならび、自分の人生を振り返ります。

 

その全てを受け止めている様子です。

 

 

 

53枚目の写真

 

3人のベートーベンは、光の中へと旅立ちます。

 

 

♬人生は〜♬

 

ドミニカ(マリー)が歌い上げます。

 

 

 

51枚目の写真

 

実はこの場面がラストですね。

 

 

 

ドミニカ(マリー)が

 

「先生の音楽は永遠です。」

 

暗幕

 

静けさが舞台を包みます。

 

 

 

この時、観客も、ベートーベンが召されたことを心で受け止めて、

祈りを捧げる時間

のような余韻でした。

暗転の時間・・劇場内は静寂に包まれます。

 

やがて静かに明るくなります。

 

割れんばかりの拍手!!!!!!

 

 

 

*書きながら、やはり

 

涙が溢れてきます。

 

凡人の私には、大天才の頭の中などわかりませんが、中村倫也さんによって、観せて頂きました。

沢山の複雑な思いが胸の中でぐるぐるしています。

 

そして言えることは、ベートーベンは偉大です。そして先生の音楽は永遠です。

 

 

 

中村倫也#ルードヴィヒ〜