中村倫也company〜「中村倫也さんに演じてもらいたくて物語を書き始めました。」

〜接点なきサポーター 〜

中村倫也さんに届くわけがないけど、

・・・

よかったら読んでみてください。


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「光の旅人」


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〜 プロローグ




天王寺 誠一(34歳)は、

今年、大堂大学で教授になった

ばかりのルーキー教授である。


専門は「宇宙考古学」である。


*「宇宙考古学」とは、1988年に
開催された「宇宙考古学について」
と題する研究セミナーにおいて、
本研究会会長の坂田俊文、東海大名誉教授らが古代研究における衛星データの有効性と可能性について発表したことが始まりとされている。

それこそ、

誠一と同年齢の学問なのだ。

なぜ、彼がこの分野を専門とした

のかは物語の中で、

追々説明していく事として、

この物語には、もう一つの・・

いや〜

本当のスピンドルは、

彼の特殊能力の話である。


その前に・・

彼は、人間関係や

コミュニケーションと

言ったものをことごとく

避けて来た人物なのだ。

さて〜

その特殊能力は、

一言では説明し難いのだが、

あえて〜

簡単に表現するならば

実際の存在している世界では、

見えることのないはずの、

音や光景が見えたり

遠く離れている人の状況が

分かったりするのだ。

実は、もう少し複雑な事なのだが

取り敢えず

そんな変わった能力のために、

頼られたり利用されたり、

時には厄介なことに巻き込まれたり

していく・・・

自分が求めてもいない、

あるいは意図しないことに

振り回されたりしながら、
 
気付くと彼の周りには

いつも人がいて、

その中で生きている自分に

戸惑いながら社会に

順応していく話・・?なのか??

はたまた不思議話なのか

そう、スピンドル

彼の特殊能力・・

光に導かれて旅をする話・・

と言うことで

      始めよう。









光の旅人・第一章 旅の始まり




「え〜!つまり、宇宙考古学の

発展により歴史に埋もれた謎の

解明が大いに期待されている。

具体的には、衛生リモセンによる

科学的なデータを駆使し、

遺跡の候補地の絞り込みや

遺跡の謎を解く研究を行うわけ

ですが、実際に複数の人工衛星

撮影した画像データを使用します。

NASA、ライドサット、

JAXA、それに、だいちなどです。」


そこで、

終わりのチャイムが鳴り響いた。


「それでは、今日はここまで。

次回はいよいよ対象になる遺跡と

検証の重要性について・・

それでは・・シーユー!」


やれやれと、誠一は思った。

講義を受けている何人が

本当に興味を持っているのか・・。

ただ、単位のためだけに講義を

受けている学生がほとんど

なのだろう・・と諦めていた。

こうして大学で教鞭を

とっているのは、広めるというより

自分のやりたい研究が、

堂々と出来るからであり、教鞭は

その代償・・位にしか

思っていなかった。

何故なら、人前に立つことは誠一に

とって最もやりたくない事の

一つだからである。

研究室に通じる廊下を半端、

ぼーっと歩いていると、

ふっと11歳のある日の自分が

浮かび上がった。


「あ〜!あの時だ。

この旅が始まったのは〜

そう、あの日。」

と頭の中で思いながら、

無意識のうちに研究室のドアを開け

背もたれの高い革のいかにも

座り心地の良さそうな椅子に座った。

そう11歳の天王寺誠一、

あれは夏休み前の日曜日だった。

幼馴染の、

二階堂葉地芽(ニカイドウハジメ

山崎俊二(ヤマザキシュンジ)

と共に近所の 角田川で遊んでいた。

そのうち、葉地芽が

「僕さ〜、学校の裏山で基地を

見つけたんだ。

そこに今から行こうよ。」

すると俊二は

「嫌だ。 川のほうがいい。

だって歩いて行くの、

暑いんだもん。僕は、川で遊ぶ。」


続いて誠一も「僕も川の方がいい。」

すると・・

葉地芽は、

「いいよ。一人で行くから。」

と言い残し、

川から上がり首に掛けていた

ガンダムのお気に入り

フェイスタオルで足を

ふきビーチサンダルを履いた。

「じゃ〜ね〜。」

という声を背中で聞きながら

誠一と俊二は川の中の

小さな小魚をなんとかタオルで

救おうと夢中になっていた。

そのうち4時の鐘が鳴ったので、

二人は川から上がり、

使っていたタオルを絞って、

足をふき、ビーチサンダルを履いて


二人で家路につく・・ 道々

たまごっちの話

「僕は、たまごっちがほしいのに

お母さんが、買ってくれないんだ。」

と俊二。

「僕だって買ってもらえないよ。」

と誠一。

たまごっちとは、

携帯デジタルペット、

卵の形をした小型携帯ゲームだ。

あまりにも流行したため、

学校に持ち込む子供達が増加したため

学校には持ち込み禁止となっていた。

それを受けて、保護者会でも

買い与えないといった意見もあり

二人の親も、

もれなく買ってくれない派だった。




さて、夕食も終わりTVを見ていた。

電話が鳴った。

母が対応しているようだ。

まもなく電話を切ると、

母が誠一のところにやって来て

「誠一!

今日、葉地芽くんと遊んだ?」

と聞いてきた。


「うん。 川で遊んだけど途中で

葉地芽くんは学校の裏山に行った。」


すると母は
「葉地芽くんのお母さんから

電話で、葉地芽くんが帰って

来ないって・・」


「え〜僕知らないよー!

・・二階堂葉地芽」と言いながら

何気にテーブルにあったペンで

チラシの裏

二階堂葉地芽

と書いて右手の人差し指で名前に

マーカーを引くように、

ゆっくり謎った。


・・・すると

不思議な事が起こった。

いや正しくは、

誠一の頭の中で起こったのだ。

なにやら、円形?!

いや無限のような感覚の円が

年輪のように広がり〜

さらに円の中心から

放射線状に線が広がっていた。

その中心に誠一自身が立っている。

そして次の瞬間すっと、

体が浮いた気がした。

・・・と思ったら

自分の体が360度きれいに

一回転して止まった。

すると、放射線状の一つの線が光り、

スーッと伸びていった。 

やがて、あるところで止まった。

その止まった地点が

瞬時に

中心に移動して、

周りの景色が360度

パノラマのように広がっていた。


次の瞬間

我に帰った。

「あっ! 葉地芽くん!

学校の裏山の洞窟の中・・

足を怪我してる。」


母は驚いたようすだったが直ぐに、

葉地芽くんのお母さんに電話をした。

「葉地芽くんが、学校の裏山の

洞窟の中だって・・私も行きます。」

電話を切ると、母は誠一に

「お母さん、学校の裏山に行って

くるけど、誠一はお風呂に入って

寝てなさい。」

と言うとバタバタと出かけていった。




翌日は、終業式だった。

しかし、葉地芽の姿はなかった。


そして夏休みに入ったのだ。



葉地芽くんは、

足を強く捻挫していて

終業式は大事を取って休んだそうだ。


その程度で済んで良かったのかも

しれないが、

思わぬ事から、

とんでもない噂が立ってしまった。

「誠一くんと俊二くんは、

葉地芽くんをいじめて洞窟に

置き去りにした。」

というものだった。

誠一も俊二もその日は、

裏山にも洞窟にも

行ってもいないのに、何故そんな

噂になってしまったのか・・・

それは

誠一のあの日の

不思議な体験のせいだ。

それを母親に伝えたからだった。

誠一以外の誰もが

誠一がそんな不思議体験をしていた

ことなど想像できる訳もなく、

また誠一も説明するにも、

不思議すぎて、どう言ったら

いいのか分からなかった。

母に
「どうして、分かったの?

本当は、あなた達が置いて

来たんじゃないの?!

怒らないから本当の事を

言いなさい。」

これでは、完全に容疑者扱いだ。

「だって分かったんだもん。」

「何言ってんの?!

謝らないなら、

今日のご飯は食べなくていい!!」

訳のわからない事で

訳のわからない容疑!

一緒に遊んでいた、

俊二にも怨まれてしまった。


こうして、

誠一の「光の旅のはじまり」は

とんでもない

嫌な思い出と、

トラウマの権現となってしまった。


それ以来、下手に話をすると

とんでもない事に

なると言うのが誠一の格言

となる程の苦い思い出だった。



さて、

研究室で、いつものように衛星の

画像の解析を始めた。

久しぶりに嫌な思い出を、

何故思い出したのだ!

と腹ただしく思いながら・・


実は・・・


あの11歳の夏から

現在までの間に・・

周りの人たちには、

ひたすら隠し続けてはいるのだが

実は「光の旅人」として

色々経験を重ね

かなり鮮明に、そして

コントロール

的確になっているのだ。


その辺については、

これから先の物語の中で

わかる事になるだろうと思う。