〜接点なきサポーター 〜
*以下は記事を抜粋引用しました。
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蒼山の新たな生活環境を見ていて、居心地の悪さや気味の悪さ、ひいては“不快感”すら感じるものの、かといって何か大きな問題が起こるわけではない。物語そのものが、ある種、単調に語られている。つまり、作品に強引に引き寄せられるような“起伏”が乏しいと思えるのである。だがそんな物語と観客とを繋ぎ留めているのが、蒼山を演じる中村の存在なのだ。物語の設定に対する観客の戸惑いは、新たな生活環境に対する蒼山のそれとリンクしている。中村はその微細な表情の揺れによって、この町に対する観客の興味・関心を宙吊りにし続けるのだ。これから何が起こるのか?ーーそんな観客の期待を、中村は終始“おあずけ状態”として牽引しているのである。
ヒロインである石橋静河との関係も気になるところだが、それは後にならないとまったく分からない。もちろんこれも、観客の緊張感や興味を生む効果として作用はしている。しかしそこまで観客を導き続けられるのは、中村だからこそできるものではないかと思うのだ。蒼山の感情の起伏と映画の展開の起伏は連動しており、ここで中村の演技のトーンがズレていれば、作品そのものにも影響することだろう。
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詳しくはコチラからどうぞ〜
https://realsound.jp/movie/2020/09/post-619044.html
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「水曜日が消えた」&「人数の町」
どちらの映画も、一筋縄では行かない作品だと私は思っています。
中村倫也さんは、自然にこなしているように見えるこの作品たちは、彼以外の役者さんでは、力が入りすぎたり、違う方向に行ったりするのではないでしょうか。
更に魅力的なのは
力の抜け感が絶妙で、素晴らしいのです。