airaingood’s blog

2023年3月25日大安吉日、中村倫也さんが水卜麻美さんと結婚したことを公表しました。これからも、応援していきます。

中村倫也company〜「あの人気俳優のブレイク前夜」

〜接点なきサポーター 〜

f:id:airaingood:20210403153548p:plain

中村倫也さんのことを、

よく観てくださっている記事の書き方が

とても心地良かったので掲載します。

以下は記事引用です。
・・・・・・・・・・・・・・・


【あの人気俳優のブレイク前夜】第4弾:中村倫也
エンタテインメント2020.05.21

動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で楽しめるあの人気俳優のブレイク前夜。

第4弾は、俳優・中村倫也

フィーチャーする。

2005年に俳優デビュー。初めての連ドラである『H2 〜君といた日々』(TBS系)は野球部員の島オサムを演じた。その後も着々とキャリアを重ね、これまでの出演作はドラマが80本以上、映画は30本以上、舞台は20本以上に及ぶ。

役ごとに印象を変える七変化ぶりから、のちのちになって「この役も中村倫也だったのか」と驚かれることも多い彼が本格的に世間を騒がせはじめたのは、2018年の『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)あたりから。ここでモンスター級のモラハラ夫を演じた直後、連続テレビ小説半分、青い。』(NHK総合)でゆるふわな"マアくん"を演じ、女子の心を鷲掴み。一気にトップ俳優への仲間入りを果たした。

今回は、実力派の中村倫也が歩んだ道のりの中から、パラビ特選の作品を紹介する。

ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年/TBS系)
中村倫也の知られざる過去作品のひとつとして定期的に話題にあがるのが、この『ヤンキー君とメガネちゃん』。時は2010年。2007年に放送された『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)のヒットを受け、漫画原作の学園モノが増加した時代に制作された、吉河美希原作の学園コメディだ。

学校一のヤンキーとして知られる品川大地(成宮寛貴)。クラスで浮き気味だった大地にただひとり熱心に声をかけた人物がいた。それが、メガネ姿の学級委員・足立花(仲里依紗)。最初はやたらと馴れ馴れしく近づいてくる花に嫌気が差していた大地だが、実は花は「ハリケーン・アダ」と恐れられる伝説の最強ヤンキーで・・・というのが大まかなストーリー。大地に花、さらに引きこもりの千葉星矢(小柳友)、花のヤンキー時代の舎弟・姫路凛風(川口春奈)、そして学年トップの秀才・和泉岳(本郷奏多)と次々と仲間が増えていき、生徒会メンバーとなった5人は校内の様々なトラブルに巻き込まれていく。

本作で中村倫也が演じるのは、大地のクラスメートの松山啓介。クラスの女子たちからもナメられるザ・地味キャラだ。そして啓介とコンビを組んでいつも一緒に行動している柳川徹役が間宮祥太朗。今ではすっかり主演級となったふたりが、いわゆるモブキャラ的なポジションで出演しているのが、今だから楽しめる本作のポイント。他にも前述の川口春奈や、大地の幼なじみである練馬青雲役の鈴木亮平、さらにはゲスト枠で染谷将太や、「ミュージックティーチャー」で話題の古川雄大など、この10年で大きくポジションを上げたキャストが揃っており、見どころはたくさん。

中村はうねうねのクロワッサンヘアで登場。毎回、ポイント的な出演ではあるものの、ちょっと脱力系の演技がハイテンションな作風の中でいいメリハリになっていて、このあたりの引き算のうまさは今日に通じるところが。柳川との掛け合いもほのぼのとしたゆるさがあって、ヤンキーの大地や凛風にオドオドする姿はなんとも愛らしい。

個人的なオススメ回は、クラス合宿先でのドタバタが題材となる第7話。柳川と仲良く温泉に浸かっているところをいきなり大地が飛び込んでくるシーンだ。シャンプーキャップをかぶった中村倫也のなんとも言えない可愛さは、この年齢このキャリアだから拝めるもの。

放送当時は23歳。今のような色気全開の中村倫也とはまた違う小動物み溢れる松山という役は、今後なかなか見ることのできないレアキャラと言えるかもしれない。


アオイホノオ』(2014年/テレビ東京系)
今でこそ主演級俳優のひとりとして数えられる中村倫也だけど、彼のポジションは長らく「与えられた場所でしっかりいい仕事をするバイプレイヤー」だった。そして、これは声を大にして言いたいのが、バイプレイヤーとは決して主演より格が下ということではない。求められる役割が違うだけで、主演もバイプレイヤーもそれぞれの良さがある。そして、バイプレイヤーを任されたときの中村倫也は実にイキイキとしている。

この『アオイホノオ』もそうだ。本作は、『炎の転校生』、『逆境ナイン』などで知られる漫画家・島本和彦が自身の大学生活をモチーフに描いた同名コミックのドラマ版。島本が実際に通った大阪芸術大学を舞台に、リアル同級生である『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明や、アニメ制作会社・株式会社ガイナックス代表取締役社長を務めた山賀博之、同社の取締役を務めた赤井孝美などが実名で登場する、漫画・アニメファンにはたまらない自伝的青春劇だ(ただし、内容はあくまでフィクションとされている)。

中村が演じるのは、赤井タカミ。共に行動する庵野ヒデアキには安田顕、山賀ヒロユキにはムロツヨシという当代きっての個性派俳優と肩を並べてキャスティングされている時点で、中村への信頼がうかがえる。

中村演じる赤井タカミは、70年代フォークソングの影響をバリバリに受けたような、シャツイン&ロン毛の引っ込み思案キャラ。『ヤンキー君〜』同様、こちらも気弱系のキャラクターだが、コメディ作品に定評のある福田雄一の演出を受け、その演技はますます気を吐いている。ちょっと素っ頓狂なくらいに高めの声で泣き言を言い続け、何かあると「ああああああ」と叫び声をあげて立ち去るのがお約束。ドン詰まると押し入れに三角座りで引きこもる超絶ネガティブキャラが、浮世離れした安田顕、胡散臭いムロツヨシという二大曲者俳優に挟まれながらも決して殺されず、俄然いい味を出しているのは、さすが中村倫也といったところ。

第8話からは、岡田斗司夫をモデルとした岡田トシオ役の濱田岳も加わって、ますますキャラが大渋滞。その中で唯一の常識人であるがために振り回されたり、ひたすらツッコミ役に回る中村倫也は、コメディセンスでも十分勝負できるところを見せている。

ちなみに第6話ではお尻丸出しのすっぽんぽん姿も披露しているので、これも見逃し禁止。この直前に同じく福田雄一が演出を務める『フル・モンティ』というミュージカルで文字通り一糸まとわぬ姿をさらけ出していたのを観ただけに、中村倫也福田雄一と組むと脱がされるという方程式が頭の中ではじき出されたのを今でもよく覚えている。

間合いの良さ、切り返しの巧みさはこの頃からすでに天下一品。中村倫也には今後もこういったコメディにもガンガン挑戦してほしい。


『双葉荘の友人』(2016年/WOWOW
中村倫也の持つ、マシュマロっぽい柔らかさや、品の良さ、じんわり胸に染み込んでくるような優しさが十二分に発揮されているのが、この『双葉荘の友人』だ。第8回WOWOWシナリオ大賞受賞作品をドラマ化したもので、彼の膨大なフィルモグラフィーの中でも知られざる1本として未見のファンも多いであろう本作は、高台のテラスハウス「双葉荘」に引っ越してきた川村正治市原隼人)、美江(臼田あさ美)夫妻の間に起きる不思議な出来事を描いたホラーテイストの心優しいミステリーだ。

中村が演じるのは、正治の目にだけ見える謎の幻影。倉田誠司という名で、26年前にこの「双葉荘」に住んでいた駆け出しの画家だと言う。舞台監督の仕事を辞め、ライターとして再出発を図るも、なかなかうまくいかず、夫婦関係もギクシャクしつつある正治は、幻影の倉田との交流にいつしか心の安らぎを覚えていく。

中村の魅力のひとつに、あの艶かしさと心地よさの共存した声が挙げられると思うのだけど、幻影役である本作ではその声を封印。表情と仕草だけで倉田というキャラクターを表現している。その控えめな笑い方だったり、優しい眼差しだけで、倉田が思慮深く、謙虚で、だからこそちょっと生きることに損してしまう人間なんだろうなと、台詞がないのにありありと想像が膨らんでくるのは、中村の腕によるところが大きい。

何よりも芸術家らしいくせっ毛に、丸メガネ、コーデュロイのベストといういでたちが、中村にぴったりすぎて、このビジュアルだけで一見の価値はある。

物語は、なぜ「双葉荘」に倉田の幻影が現れるのか。その謎が最大の焦点となっている。ミステリー色の強い作品ではあるけれど、余韻は温かく、締め切った部屋の窓を開け、すーっと風が入ってきたときのような心地よさが胸に広がる。WOWOWでの放送だけに、未視聴のままのファンも多いと思うので、この機会にぜひパラビでチェックしてほしい。

他にも『闇金ウシジマくん season3』(TBS)、『下町ロケット』(TBS系)から、『終電バイバイ』(TBS)のような単発出演、『屋上のあるアパート』(TBS系)のようなスペシャルドラマまで、バラエティ豊かなラインナップでギッシリ。中村倫也の出演作品をまだすべて追えていないという人は、ぜひパラビでコンプリートを目指してみてください。

(文・横川良明/イラスト・月野くみ)

パラビ『ヤンキー君とメガネちゃん』視聴ページ
パラビ『アオイホノオ』視聴ページ
パラビ『双葉荘の友人』視聴ページ
Plus Paravi(プラスパラビ)


中村倫也中村倫也中村倫也