~ 接点なきサポーター ~
大阪公演は本日も入れて、あと5公演です。
私もいよいよ大阪遠征の日が近づいてきました。
予備学習として戯曲本を開きました。
コロスが登場・・・で幕が開きます。
『宮沢賢治』の世界に誘われていきます。
お釜帽に外套、後ろで手を組みゆっくりと前かがみで歩いては立ち止まる。
賢治の登場です。
そこに通りかかるのが、この舞台のガイド役となる『石原莞爾』です。
この時、すでに賢治の妹の『宮沢トシ』は他界しているのだろうと思われます。
つまりこの舞台は、
トシが生前中の回想と、通信(亡きトシとの会話)、そしてその中に『宮沢賢治』の作品を織り交ぜています。
幻想と現実をあえて分けてはいないので、難解な感覚なのですが
そこはあまり考えず観るほうが良い気がしました。
ただ、辛いのは賢治とトシの楽しい時間が消えてしまうときです。
例えば舞台上では
幾度となく賢治とトシとの時間が描かれるのですが、いつの間にか賢治だけがとりのこされます。
涙が止まらなくなってしまいます。
そして、現代だったら2人共、死ぬことはなかったかも知れないのに。
2人に想いを馳せると切なくなります。