〜接点なきサポーター 〜
記事は、
①ページと②ページが逆になっています。
倫也さんは、
迦葉のことをずーっと考えて
いたのですね。
一筋縄では行かない人物(役)だけに、
役者としてきっとやり
甲斐を感じたことでしょう。
私も、迦葉のような経験はしていませんので、軽はずみには言えませんが
由紀と迦葉は
心の奥底で、きっと〜
ネタバレになるのでだめですね。
本を読んだとき、迦葉と
「そして誰もいない」でしたか?
その映画が重なりました。
たしか母親がユーさんでした?
主演がなぎら健壱さん?でした。
脱線しそうなので、このへんで〜
それではご堪能ください。
以下、記事を引用しています。
インタビュー 2021/2/9 21:00
『ファーストラヴ』に込められた想いとは?北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督が特別座談会に集結!
第159回直木賞を受賞した島本理生の同名小説を堤幸彦監督が映画化した『ファーストラヴ』(2月11日公開)。アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な幕開けから、次第に登場人物たちの抱える過去の傷や痛みが明らかとなるサスペンス・ミステリーで、豪華出演者陣の熱演に圧倒される作品として仕上がった。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督による特別座談会を敢行!ここでしか観られない座談会動画と共にお届けする本インタビュー。この前編では、それぞれの役作りに秘められた想いを明かしてもらった。
「登場人物たちの痛みに向き合うことで、新しい経験になった」(堤)
公認心理師の主人公、由紀(北川)が、ある父親殺害事件の容疑者である女子大生、環菜(芳根)と面会を重ねるうちに、自分自身の過去の記憶につながる意外な真相にたどり着くさまを描く本作。由紀と共に事件に迫る敏腕弁護士役を中村、由紀の夫であるカメラマン役を窪塚が演じている。
次第に登場人物たちの抱える過去の傷や痛みが明らかとなるサスペンス・ミステリー
次第に登場人物たちの抱える過去の傷や痛みが明らかとなるサスペンス・ミステリー
[c] 2021「ファーストラヴ」製作委員会
――原作を読んだ感想、企画のオファーが来た際の感想を教えてください。
堤「正直なところ、『私にこの原作を映像化できるのだろうか』と思いました。作中に描かれている非常に細やかな女性の傷や痛みを、映像で表現するためにはどうしたらいいのだろうか。また年齢的にも私のようなおじさんが(笑)、自分の心に蓋をしてしまった登場人物たちの痛みに向き合う作品ができるのかと、不安を感じていました。自分にとって新しい経験になるなとも思いましたが、キャストの皆さんの頑張りや、スタッフさんのリサーチ力によって、その不安も徐々に解消することができました」
自身にとっても新たな挑戦となったという堤幸彦監督
自身にとっても新たな挑戦となったという堤幸彦監督
――女性キャストのお二人は、演じるキャラクターの心の痛みを表現することになりました。役柄について、どのような印象を持ちましたか?
北川「私が演じた真壁由紀という女性は、公認心理師という職業に就いていて、社会的にも地位があって、バリバリ働いている。我聞さんというすばらしい夫もいて、世間的に見たら、完璧でうらやましがられるような女性です。
でも実は心のなかには、人には言えない過去や傷を抱えていて。それに蓋をして、折り合いをつけて、なんとか生きている。一歩間違えると、ガラガラと崩れてしまうのではないかという印象も持ちましたので、完璧な女性だけれど、どこかに危うさや脆さがあるように表現できたらいいなと思っていました」
面会室のシーンでは、北川と芳根の熱演に圧倒される
[c] 2021「ファーストラヴ」製作委員会
芳根「私は環菜役のお話をいただいてから原作を読ませていただいたので、環菜の視点で読み進めていました。多くの人が普通に親からもらっていた愛情が、環菜にとってはとてつもなくうらやましいものだったと思うと、本を読みながらもとてもせつなくなって…。『私が救えるものなら、救いたい!』という気持ちにもなりました。いま振り返ってみると、撮影しながらも、環菜に寄り添いたいという気持ちがあったなと感じています」
――中村さんは由紀の過去を知る弁護士の迦葉、窪塚さんは由紀の夫、我聞を演じています。
由紀を包み込むような優しさを持った男を演じた窪塚洋介
窪塚「我聞という男性は、自分自身が“そうありたい”と思うような人間像でもあります。我聞のような懐の深い対応ができるかといえば、僕にはできないような気がしています。僕の2歩も3歩も先を歩いているような人物だったので、オファーをいただいた時には、監督に『ちょっと寺でも行ってきます』と冗談で言っていたくらいで(笑)。“世界の果て”と“自分の住んでいる町内”がつながっていることを知っている人で、そこに佇んでいるだけで、説得力のあるような人。そういった意味でも、我聞は、僕自身が追いかけたい人でもあります」
複雑な心情を抱えた
迦葉を演じた中村倫也
中村「僕が経験したことがないことを、
迦葉はたくさん経験しているので、
どこか僕と迦葉がつながらないかと、
どうしたら迦葉の肌触り、
音色といったものが表現できるのかと
ずっと考えていました。
その時間はしんどくもあり、
役者としてはちょっと怖いなと
気合が入りました。
また、迦葉は弁護士という職業に
就いているので、
僕と同世代の方が監修について
くださって、
法廷にも何度か足を運びました。
弁護士という仕事は、
見ていてもとても興味深いものでしたね」
堤「迦葉は一般的な弁護士ではなく、
イケメン弁護士なんです」
中村「あはは!」
義兄弟の我聞と迦葉を息ピッタリに演じた2人
[c] 2021「ファーストラヴ」製作委員会
堤「だから持っているもの、身につけているものも、かっこよくて高価なもの。“イケメン弁護士”というスタイルを維持しなくてはいけないというところに、実は迦葉の闇みたいなものもあるんだよね」
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①
「髪の毛には、『切ったれ!』と自分でハサミを入れました(笑)」(北川)
――北川さんは、公認心理師という職業については、どのようにリサーチをされたのでしょうか。ご苦労されたことはありますか。
北川景子は、由紀を演じるために30センチ以上髪をカット!
[c] 2021「ファーストラヴ」製作委員会
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北川「実際の公認心理師の先生に、カウンセリングを受ける機会を設けていただきました。皆さん、人それぞれ悩みがあると思いますが、私もこういうお仕事をしているからこその悩みを感じることもあって。カウンセリングを受けて、いろいろとお話させていただきました。もちろん公認心理師の先生によってアプローチの仕方も違うと思いますが、『こうやってクライアント(患者)さんと話をするんだ』と目の前で見ることができたのは、役作りをするうえでとても大きなことでした。私もこんなふうに、環菜さんと接することができたらいいなと思いました」
――北川さんは、由紀を演じるために30センチ以上髪をカットされましたね。ショートカットにするのはデビュー以来のことだそうですね。
30センチものヘアカットに至った心境は?
北川「髪はもともと切りたかったんです!せっかく切るなら大切な、思い入れのあるお仕事で切りたいと思っていて。このような作品をいただいて切ることができたので、ご縁をいただいたという気がします。自分でハサミを入れたんですよ。『切ったれ!』という感じで(笑)。そういった経験ができたこともそうですし、現場もとても楽しくて、苦労というふうに感じたことはなにもありませんでした」
――芳根さんは、感情の起伏も激しい、とてもヘビーな役に挑戦されました。どのような苦労がありましたか。
ヘビーな役柄に挑んだ芳根京子に、共演者も称賛を惜しまない
ヘビーな役柄に挑んだ芳根京子に、共演者も称賛を惜しまない
芳根「環菜は、『このまま撮影が続いたら私はどうなってしまうのだろう?』と不安になるくらいの闇とパワーがある役でした。堤監督とも相談して、環菜が“不気味な存在”に見えるといいなと思っていました。環菜は笑っていると思ったら、もう怒っているなど、感情の浮き沈みも激しい。『相手が“関わりにくい”と感じるキャラクターにするには、どうしたらいいのか』といろいろ考えていたように思います。
でもやっぱり一番大きかったのは、現場に行って、北川さんと向き合った時に生まれてくる感情。面会室のシーンは、1人だったら絶対にできないお芝居。北川さんとご一緒できたから、この作品を乗り越えられたと思っています」
供述を二転三転する環菜の真意は…
[c] 2021「ファーストラヴ」製作委員会
北川「芳根京子さんという女優は、本当にすごいんです。何度テイクを重ねても、涙がたくさん出てくる」
堤「かくいう北川さんもすごかったんです。2人とも“涙の魔術師”でしたよ」