〜接点なきサポーター 〜
トップに画像があったら〜
当然倫也さんメインの記事かと
思いますよね。
ところが〜
以下の長〜い記事の中で、
まさかの・・・一行?? 二行??
客寄せパンダ
ですか・・・・。
びっくりしました。
・・・・・・・・・・・・・・・
“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は1週間の振り返り) 第7週「好きになれてよかった」では主人公・千代(杉咲花)が京都の撮影所の大部屋俳優になり、助監督・小暮(若葉竜也)に恋をした。そこになぜか、道頓堀時代、会えば口喧嘩の絶えなかった一平(成田凌)が現れて…。今回は、朝ドラでおなじみ、ヒロインの本命の相手役とは別に存在する初恋の人や恋のライバル的なキャラについて、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
【写真を見る】「おちょやん」千代の“本命”は一平(成田凌)!まぶしいほどのイケメン…!!(ほか“朝ドラ”出演イケメンたち)
■千代、京都撮影所で恋をする
「おちょやん」第7週は恋の話。撮影所の大部屋女優として、通行人などの端役を演じるようになった千代だが、恋する娘の演技がうまくできず、実際に恋愛を体験してみることに。
助監督・小暮に「恋人役」を頼んでいると、ちょうどそこへ道頓堀から京都の撮影所にやって来た一平が通りかかり、千代をからかう。小暮の前ではおとなしい千代だが、一平の前では早口でまくし立てる。傍から見たら、一平と千代はお似合い。
「おちょやん」が放送される前から、一平は千代の夫となる人物と紹介されているので、その情報を知っていればよけいに一平と千代のお似合い感は強まる。とはいえ、ドラマのなかでは、少なくとも千代はまだ一平への恋愛感情を意識してはいない。一平のほうには千代への想いが混じっているようだが…。千代は小暮と話せば話すほど彼のことを好きになっていく。確かに憎まれ口ばかりきく一平よりも優しい小暮のほうがすてきに見える。
■一平と小暮、どちらが千代にお似合いか
一平と小暮に限らず、朝ドラのヒロインにはたいてい夫や恋人などの相手役がいて、その人が魅力的であることもドラマの楽しみのひとつ。相手役が良いとドラマの人気も高くなるといっても過言ではない。そんな相手役には必ず、比較対象となる登場人物も用意されている。
相手役をより良く見せること、彼と結ばれることのハードルとしてのもうひとりの人物である。そういう役は言葉が悪いが、あくまでシャレで「かませ犬」とも呼ばれることもある。ただ、あきらかに最初から勝負がついているように見える人物もいれば、相手役よりも素敵に見える人物もいて、そのバリエーションが朝ドラを毎シリーズ楽しませてくれる。
小暮も、出番は第6、7週の2週間と短かったが、映画を愛する誠実で優しそうな青年で好感触だった。演じている若葉竜也は大衆演劇出身で現在は映像で活躍。芝居も出来て、見た目も爽やかな彼は昨今、人気急上昇中。千代は一平より小暮とつきあったほうが幸福なのではないかとすら思えた。
いや、もちろん、成田凌は成田凌で華がある。映画「カツベン!」の大正時代の活弁士から「窮鼠はチーズの夢を見る」の現代に生きるゲイの役まで様々な役を確実に演じ、実力が増してきているところ。
一平も小暮も、どちらもええなあと女性視聴者もテレビを見ながら勝手に迷っちゃうという寸法だ。色違いの洋服や、ショートケーキかチョコレートケーキかどちらにするか迷っちゃうというような、比べるものがあるほうが欲望は増幅するのである。
■ヒロイン相手役の“ライバル的存在”最高峰といえばこのひと
朝ドラヒロインの本来の相手役ではないながら、結ばれないことが惜しいと思える登場人物として、忘れられないのは「あさが来た」(2015年度後期)の五代友厚(ディーン・フジオカ)がいる。ヒロインのあさ(波瑠)には燦然と輝く夫・新次郎(玉木宏)がいたが、五代はあさのビジネス面を助けてくれる頼りがいのある人物だった。日本経済を改革しようと情熱を注ぎながら志半ばで倒れる悲劇性もドラマを盛り上げた。
「わろてんか」(2017年度後期)では、高橋一生演じる伊能栞。
洒落た洋装がお似合いの芸術に理解ある御曹司で、ヒロインてん(葵わかな)につねに手を差し伸べる。てんの夫・藤吉(松坂桃李)は早くに亡くなって幽霊として登場するので、てんは伊能さまと再婚してもいいのではないかと視聴者をジリジリさせたが最後まで紳士的に接するのみ。そこがまた良かったとも言える。
「なつぞら」(2019年度前期)には吉沢亮演じる天陽くん。ヒロインなつ(広瀬すず)の北海道時代の幼馴染で、淡い恋心をお互いに頂きながら、なつは東京、天陽は地元で生きていくことを選ぶ。離れていても心のつながりを大事にするふたりの関係のもどかしさは、逆に尊くも見えた。
「半分、青い。」(2018年度前期)は、ヒロイン鈴愛(永野芽郁)と相手役・律(佐藤健)は幼馴染。どちらも一度、別の相手と結婚し、離婚後、お互いのかけがえのなさを再認識して長い年月を経てようやく結ばれるという流れに。
その間、
ヒロインの憧れの人役で中村倫也、
夫役で間宮祥太朗とかなりのイケメンが現れ、誰と結ばれても視聴者としては満足感のあるキャスティングであったが、最後はやっぱり佐藤健最強ということになるという、イケメン天下一武闘会のような濃密なドラマであった。
■意外なパターンもありました
「エール」(2020年度前期)の主人公を演じた窪田正孝は、1月25日から再放送がはじまる「花子とアン」(2014年度前期)でヒロイン花子(吉高由里子)を思いながらも実らない残念な幼馴染・朝市役を経ての主人公抜擢であった。
「ひよっこ」(2017年度前期)はこのパターンをすこし捻っていた。ヒロインみね子(有村架純)は同じ下宿に住む島谷(竹内涼真)とつきあうが、悲しい別れがあり、その後、代わって現れるのは、料理人のヒデ(磯村勇斗)。いまや磯村も人気俳優だが(この頃も仮面ライダー出身俳優として人気はあった)、この頃、飛ぶ鳥を落とす勢いだった竹内涼真でなく、磯村が相手役だったことに意外性があり、これはこれで逆に話題になった。
■最初から負けがわかっていたひとも
こうして挙げてみると、皆、「かませ犬」と呼ぶには素敵過ぎる人物ばかり。そのなかでいい意味のふさわしい人物といえば「まんぷく」の野呂(藤山扇治郎)がいる。
ヒロイン福子(安藤サクラ)と夫役・萬平(長谷川博己)で実に仲睦まじい夫婦だが、序盤、福子に片思いするホテルの料理人・野呂の振る舞いは、明らかに彼を福子は選ばないことをわかって楽しめた。
ちょっと極端過ぎるけれど。野呂は恋が実らないかわいそうな、でもそれが深刻に見えないいい按配のコメディリリーフとして人気を獲得。こういう人がいるとドラマは盛り上がる。ちなみに野呂を演じた藤山扇治郎は「おちょやん」の千代と一平のモデルが立ち上げた松竹新喜劇の俳優である。
ヒロインの相手役でなくても、朝ドラでいい仕事をして、人気が出ると、吉沢亮のように大河ドラマの主人公に抜擢されたり、窪田正孝のように朝ドラの主人公を任されたり、その後、大活躍することになる。相手役以外の人物も要チェックなのだ。