中村倫也company〜「こんな記事嬉しいです。、」

〜接点なきサポーター 〜

しっかりと丁寧に、このドラマを分析してくださっています。


こんな記事は有り難いです。
以下は記事引用です。

Real Sound
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『珈琲いかがでしょう』の丁寧かつ誠実な仕事ぶり 2021年の春にこそ味わいたいドラマに
4/6(火) 12:18



『珈琲いかがでしょう』(c)「珈琲いかがでしょう」製作委員会
 中村倫也主演ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)が、4月5日からスタートした。原作は、2014年から2015年にかけて連載された、コナリミサトの同名漫画。かねてより、主人公・青山一のビジュアル、言動が「中村倫也にそっくり」という声が上がっており、いつか中村主演で実写化を……というファンの夢が叶った形になる。



■作り手の「丁寧に、誠実に」が見えるドラマ

 中村自身もオファーを受けたときの感想を問われた際、そうした声が届いていたことを明かしており、「“おまたせしました“と言ったところでしょうか」「これで僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います(笑)」と視聴者とキャストが相思相愛なところからスタートしているドラマだ。

 中村は、2019年7月クールのドラマ『凪のお暇』(TBS系)で、目の前の人に優しく“来るもの拒まず”なゆるふわキャラのゴン役を演じたことでも大きな話題に。コナリミサト作品との相性の良さは誰もが認めるところ。インタビューでも中村は「青山のセリフに共感するところが多々ある」と話しており、きっと適役になること間違いなしだ。

 また、本作で脚本・監督を務めるのは、映画『かもめ食堂』『めがね』などで知られる荻上直子。スーッと繊細なラインを描いて注がれるお湯。それ含んでもこもこと膨らんでいく珈琲豆。画面越しに思わず匂いを吸い込みたくなる映像は「荻上ワールド」の真骨頂。第1話「人情珈琲」で描かれた「丁寧に、誠実に」を、地で行く画作りだ。

 物語の流れとしては原作を再現しつつも、テレビドラマオリジナルな要素も。垣根志麻(夏帆)と後輩OLの馬場(足立梨花)が歩み寄るシーンや、「死にたがり珈琲」の早野美咲(貫地谷しほり)の鬱々とした日々のシーンが追加されるなど、ストーリーに奥行きをプラス。まさに同じ珈琲豆でも、様々な飲み方が楽しめるように。原作の良さを抽出しながら、「実写化テレビドラマ」をオーダーしたファンが納得する味に仕上がっている。

 さらに、オープニングテーマ「エル・フエゴ(ザ・炎)」を手掛けるのは小沢健二。オファーをもらう前に書き上げたというこの曲は、本人も驚くほど「怖いくらいテーマが似ている」そう。どう似ているのかは、ドラマを見進めてのお楽しみだと言い、さらに「オープニングテーマの形を(おそらく毎回)変えていこうと思っています」という粋な宣言も。こちらも「見ている人はちゃんと見てくれてますから、大丈夫ですよ」という青山のセリフ通り、丁寧かつ誠実な仕事ぶりを堪能できそうだ。

■2021年の春こそ飲みたい人情珈琲がある

 この作品がオンエアされている今は、新しいシーズンの幕開けでもある春。そして1週間の始まりでもある月曜日だ。何かを変化させるにはピッタリな時期だが、それは一方で「何も変われない自分」への焦りを感じるタイミングでもある。

 世の中の流れは目まぐるしく、何が正しいのかがグラグラと揺らぐそんな時代過ごしている。ましてや2020年以降、私たちの暮らしはそれまでとはまた別の形に変化を強いられた。

 人とは距離を取っていかなければならない。握手することもはばかられる、新しい生活に人々のストレスは着実に蓄積し、一つひとつのやりとりにも余裕がなくなっているように感じる。そんな2021年の、4月の、月曜の夜なのだ。

 そのタイミングに、このドラマは今の自分をありのままに認めてくれるような温かな言葉と、ほんの少しの視点の変化で新しい自分に出会えるヒントをくれる。取り立てて誰かに話すほどでもないけれど、でもフーっと吐き出すことができればきっとラクになる。青山が運営する移動珈琲店は、そんな人の元にやってくるのだ。

 多くの人に認められないからといって、ダメなわけではない。「器用に」「適当に」生きることができない垣根の良さは、必ず誰かが見てくれるはず。じっくりと時間をかけて珈琲を淹れる仕事ぶりを通じて、青山は垣根を励ましていく。

 無難を求めて大きな冒険ができないからといって、変化が起こせないわけではない。ぬるぬると時間が過ぎていくことに恐怖を覚える早野の嘆きに、じっくり耳を傾ける青山。そして、ガラムマサラをひとふり入れたカフェオレだけでも、人生がガラリと変わることを見せていく。

 一見すると垣根も、早野も、特別不幸なわけではない。いわゆる「普通」に生きている人たちだ。だが、その「普通」と見られる生活の中にも、孤独感や焦燥感といった様々な苦味がある。その苦味を生かした珈琲をブレンドしてくれるのが、青山の魅力であり、このドラマの醍醐味。その細かな味わいの違いを1杯目、2杯目……と、オムニバス形式で見ていくスタイルも心地いい。

 そして、同じところにとどまることができない青山の素性、不気味な笑みを見せる謎の男・ぺい( 磯村勇斗)との関係性が、どのように紐解かれていくのかも今後の見どころの一つ。ホッとさせてくれたり、眠れなくなるほど興奮させる作用も持つ珈琲。そんな複雑で、繊細で、味わい深い、香り高い珈琲のようなドラマがスタートしたことを嬉しく思う。

佐藤結衣


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