airaingood’s blog

2023年3月25日大安吉日、中村倫也さんが水卜麻美さんと結婚したことを公表しました。これからも、応援していきます。

中村倫也company〜「役者、中村倫也」

〜接点なきサポーター 〜
この記事は面白いです。

中村倫也さんの

役者道とでも言うのか、

そんな話を真面目に語っています。

以下は引用記事です。

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中村倫也の変幻自在──刑事からサイコパス犯罪者、モテ上司から愛されキャラまで
By Minako Fujita
2021年2月14日
出演作品の多さで圧倒する、当代きっての売れっ子俳優の、 〝芝居の作法〟に迫る。

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中村倫也
役をわかった気になっちゃダメ
ウィキペディアで「中村倫也」の項目を調べると、その出演作品の多さに圧倒されるだろう。映画にドラマに舞台にと、引っ張りだこ。そんな売れっ子の最新出演作が、映画『ファーストラヴ』。北川景子演じるヒロインの過去の記憶を握る、ミステリアスな弁護士役だ。

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「彼(劇中で演じる弁護士・迦葉)自身、僕が経験したこともないような複雑な過去を抱えている男なので、最初は自分が演じている絵が浮かばなかったですね。でも、そういう役のほうが楽しいんですよ」

数えきれない役柄を演じてきた中村にとって、王子様だろうとヤクザだろうと、あるいは現代劇の人物だろうと古典の人物だろうと、どの役も「自分との距離感は同じ」だと言う。

「役に自分に近い部分があると、演技に落とし込む速度が少しは上がったりするけれど、簡単に役をわかった気になっちゃダメだと思うんですよ。自分の親でさえ、どれほどの時間を一緒に過ごしたにせよ、本当のところはわからなかったりするじゃないですか。なので、台本を読むとき、どのセリフも嘘かもしれないと思いながら読んでいます」

こうした思慮の深さや慎重さも手伝って、中村の芝居には、演技そのものとはまた別の、独特の「佇まい」がある。そこに、自分をどんどん役に寄せていくタイプの「カメレオン俳優」(憑依型俳優)とは異なる彼の持ち味がある。 


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18歳で演技の世界に入った中村に、重要な役どころがどんどん舞い込むようになったのは比較的最近のことだ。その間、自身の内面ではどのような変化があったのだろうか。


「この仕事を始めたころは、何も知らないからこそ持てていた、キラキラした夢や野心がありました。でも、そううまくはいかないことを悟り、自分の需要のなさに打ちのめされていたのが20代前半。そこで、仕事をやめることも考えるなかで、続けるのなら『売れるしかねえな』と思ったんです。それからは『嫌われてもいい』という覚悟で現場に臨むようになりました。本来、無名の役者がド脇役で出ているのに目立つことなんて求められないし、現場で爪痕を残そうとしても邪魔にしかならない。でも、求められる範囲におさまっていたら、それ以上は発展しない。期待されていないなら、まずはこちらを振り向かせるしかないと思って、必要以上のものを出し切るようになったのが、25歳のときです」


面白がってもらえるか、次からは現場に呼ばれなくなるか、ふたつにひとつ。背水の陣とも言うべきアプローチで、次第に注目度が上昇。その後の快進撃ぶりはご存じのとおりだ。

「そうなったら、今度は『出し切らない方向』になっています。それこそ昔の僕がそうだったように、ガシガシ攻めていかなくてはならない後輩が増えているので、彼らが使えるスペースをゴール前にきちんと開けておきたい。若手にしっかりパスを回さないと、作品が面白くなりませんから。自分がドリブルで運べるプレイヤーならいいんですけど、そうじゃないのは20代のころに思い知らされました(笑)。今の僕の心境としては、作品そのものが膨らむのが、いちばん楽しいんです」


これまで出演した映画のなかで、いちばん、思いどおりの表現ができた作品は? と尋ねてみると、少し考えて「ないですね」という言葉が返ってきた。

「僕は、『理屈じゃないもの』が好きなんです。理屈抜きに体が動くのは、映画というより、むしろ舞台かもしれません。最初にそれを感じたのは、古田新太さんの『ロッキー・ホラー・ショー』に出たとき。本当に理屈じゃないんですよ。ドラマみたいに、観ている人に一段一段ステップを示さなくても、エレベーターに乗ったみたいに急に引っ張り上げられるような腕力が、作品にあるんです」

そういう作品って、見終わったあとで、面白かった理由を言葉にできなかったりしますよね……と笑う中村。

「なんかわからないけどすげー面白かったとか、なんかわからないけど泣いちゃったとか。そんなふうに感じてもらえる表現を見せたいですね。結局、『わかる』って既知の感情ゆえじゃないですか。どうせやるなら、新しい体験をつくりだしたい」


思い出の日本映画
太陽を盗んだ男
1979年公開、監督:長谷川和彦。「年間100本くらい映画を観ていた高校時代にハマった作品。作品にあふれる訳のわからないパワーに憧れます」。平凡な中学教師が、自らの手で原爆を作り上げ、国家に挑戦していく姿を描く。¥2,500(DVD)/発売元:ショウゲート、販売元:アミューズソフト © 1979 東宝/フィルムリンク・インターナショナル

新幹線大爆破
1975年公開、監督・佐藤純弥。「今の時代では実現が難しいスケール感が圧巻。こんな作品に出てみたい」。爆弾を仕掛けられた新幹線をめぐるパニックムービーの金字塔。¥3,500(Blu-ray)/発売元:東映ビデオ

最新出演作
© 2021「ファーストラヴ」製作委員会

「ファーストラヴ」

『ファーストラヴ』
アナウンサー志望の女子大生が、有名画家である父親を刺殺した「理由」とは。公認心理師の由紀(北川景子)は、事件の担当弁護士である迦葉(中村倫也)と共に、彼女の心理に迫ろうとする。「台本を読んだだけでは得られない〝迦葉〟としての実感を、現場で北川さんに引き出してもらった気がします」。監督:堤幸彦/脚本:浅野妙子/出演:北川景子中村倫也芳根京子ほか/原作:島本理生『ファースト ラヴ』(文春文庫)/配給:KADOKAWA/2021年2月11日(木・祝)公開

ジャケット ¥250,000、Tシャツ ¥80,000、パンツ ¥110,000〈すべてDior/クリスチャン ディオール

中村倫也

中村倫也

1986年、東京都出身。2005年俳優デビュー。2018年、NHK連続テレビ小説半分、青い。』の朝井正人役でブレイク。ドラマ『凪のお暇』『この恋あたためますか』(共にTBS)など、話題作に立て続けに登場。実写版映画『アラジン』(ガイ・リッチー監督)では吹き替えにも挑戦している。

Photos マチェイ・クーチャ Maciej Kucia@AVGVST
Styling 小林 新 Arata Kobayashi@UM
Hair&Make-up エミー Emiyi / Words 藤田美菜子 Minako Fujita


中村倫也中村倫也中村倫也