中村倫也company～「『ケンジトシ』の『アメニモマケズ』が親しみ溢れる。」

～　接点なきサポーター　～

舞台でケンジが朗読する『アメニモマケズ』は

一般的に知られているものとは、違うものです。

賢治が、『アメニモマケズ』を書いたのは、二度目に病に倒れ病床での、

メモ（世に出すつもりがなかった詩であり、

賢治没後、弟の清六が世に出したらしいのですが・・）であったようです。

賢治は何度か手直しをしていると思われる中で、

劇中の『アメニモマケズ』は初期の文面だったのかも知れないと思いを巡らすと、

賢治の遊び心や～いやしかし病床の情けなさ、悔しさ、なども伝わってきますし、

なにより郷土のお祭りが好きだったのだとも感じとることができます。

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雨ニモマヌケ　風ニモマヌケ

雪ニモ夏ノ暑サニモマヌケ

丈夫ナカラダワ　モチハダ

良クハナク

決シテ奢ラズ

イツモシズカニワラッテイル

一日二玄米四合　トハ多イガ

味噌ト少シノ野菜ヲ　タベ

ヨクミ　キキ　ワカリ

ソシッテワスレズ

野原ノ松ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋二イテ

東二病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西二ツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南二死二サウナ人アレバ

行ッテコガラナクテモイイトイヒ

北二ケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノナツハ　ヒドリデナミダヲナガシ

サノサノヨイヤデ　ホロホロオドリ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイトハオモエドモ

南無辺業菩薩

南無上行菩薩

南無多宝如来

南無妙法蓮華経

南無釈迦牟尼菩薩

南無浄行菩薩

ト　キョウモ

ツブヤクバカリ

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広く知られている

『アメニモマケズ』

との相違点が、なんとも魅力的で・・