中村倫也company〜「直前、珈琲いかがでしょう記事」

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中村倫也は「バリスタのちょび髭」?言葉から香る優しさと信念
TV 公開日:2021/04/05 11



“一杯の珈琲”が一つの作品だとするならば、
役者・中村倫也は珈琲豆?お水?カップ?淹れる人?それとも…



ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系、毎週月曜夜11時6分~)で主演を務める中村倫也。本作で演じるのは移動珈琲店の店主・青山 一(あおやま はじめ)。中村の言葉を借りれば、「影と包容力のある、珈琲屋のぽわぽわした兄ちゃん」だ。『凪のお暇』ゴン役に続き、コナリミサト作品二度目の出演。ドラマ前半の撮影が進むなか、中村をリモート取材することができた。



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主人公・青山が淹れる珈琲は、“一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて”淹れられる。
そんな風に「一つのものを丁寧に作っていくのが好きなところ」は、中村自身と青山が似ている部分だという。ドラマでは、その青山の珈琲が、人生に少し傷ついた人たちの心を癒していく。


「特に意識していることは “なぜかわからないけどこの男に身の上話をしてしまう感” ですかね。各話のゲストの方々のエピソードをホストとして引き出せるような存在をまずは目指しています。」



青山を演じることについて、事前の質問にそう回答していた中村。ちなみに、中村自身がついつい身の上を話してしまいたくなるような人については、



「適度に僕に興味があって、適度に僕に興味がない人が楽かもしれないですね。」




毎回ゲストがかわり、一日に撮る分量も多い撮影。現場はバタバタだと話しながらも、「知り合いが多くて、気兼ねない空気感と居心地の良さ」を感じていたそう。しかし、 “特に印象的なシーン”については、頑なに明言しない。事前の回答でも、



「各話それぞれ相対する中で心に残る言葉や景色、たくさんあって決め切れないので、クランクインの日のエゲツない寒さにしておきます。笑」

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記者に改めて尋ねられても、



「いやあ、それがねぇ、難しいんですよねぇ。みんな印象的なんですよ。種類が違う物語があって、それに適した青山の言葉だったりね、適した見え方だったりっていうのがあって、それがどれも違うので、どれも楽しいですよ」



「それぞれその濃い時間を“がっ”と、過ごさせてもらってます」



次々と登場するゲストや各シーンに対して、決して優劣をつけなかった。


ホスト的な立ち位置の人物を演じることは「楽しい」という。
取材でもその片鱗をうかがわせる。



「自分のこと話すよりも、人の話聞いてるの好きな子だったんですよ。」



子?



「アッハッハッハッハッハ」

「4歳から、そうなんですよ」

「4歳…あ!3歳でした!すいません」



え!?

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また、「共演NG」かつ「雑に扱うと決めてる」というテレビ東京のキャラクター・ナナナのぬいぐるみをリモート画面に映したり、「陰(の部分)はあるか?」と問われ、後ろの壁に映った自分の影を見つめて質問をかわしたり。大勢の記者相手に場を和ませながら、その反応を見て楽しそうにする中村の姿があった。


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「この正月休みは、毎日珈琲ドリッパーと向き合っていました。サボりたかったです。笑」

珈琲屋の店主を演じるにあたり、ドリップの練習を重ねたという中村。


「そのことだけに集中する4,5分というか。静かーに豆と向き合ってやってく作業ってのが、なんか性に合ってるなって思いましたね。」



では、“一杯の珈琲を淹れる”過程と、俳優・中村倫也が役作りをする過程に共通点はあるだろうか?

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「何事もそうだと思うんですけど、一生懸命やってるとそれまで気付かなかったものが見えてきたりとか、それがすごい仕事の上で助けになったりとかするんですね。どこまで追求して一つの物に向き合えるかっていうのはどの仕事も大事な気がするんですけど、そういう意味でいうと、珈琲を丁寧に丁寧にやってれば、いろんな変化が起こったり反応が起こったりするので、そういうところが似てるのかもしれないですね」



主人公・青山が一杯の珈琲を丁寧に淹れるように、中村も丁寧に丁寧にそれぞれの役と向き合ってきたのだろう。


インタビューの途中、少し中村を困らせてしまう場面があった。


――珈琲で例えるなら、ご自分のことをどんな存在だと思いますか?



「珈琲で例えるなら、どんな存在…ハッハッ、わかんないよ(笑)」





――(汗)

一杯の珈琲が作品だとして、役者として中村さんは、豆?お水?カップ?淹れる人?…どんな“部分”だと思いますか?



「あー、全部じゃないですか?」



――全部?



「時と場合にもよると思いますし、どれかっていう感じじゃないかもしれないですね。豆でもなきゃいけないし、器でもなきゃいけないし、淹れる人でもなきゃいけないし、それは微妙に、どれも持ってないといけない気がします」





言葉足らずで最初は困らせてしまったが、意図を汲み取り「全部」と即答。中村の役者としての信念や覚悟が香ってくる言葉が、さらっと返ってきた。
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今作で監督・脚本を務める荻上直子氏は、中村のことを「安定している人」「人間的にバランスがとても取れている」「どっしり構えて落ち着いている」と評している。(『「珈琲いかがでしょう」スタート前に番宣いかがでしょうSP』より)。荻上氏が抱く中村の印象と、作品の“全部”を請け負うという中村の言葉が繋がった気がした。





この会話、まだ少し続きが。

――すみません、変な質問して。



「いや、こういう概念的なことってねぇ、難しいんすよね。なんですかね、バリスタのちょび髭にしましょうか、じゃあ。おじさんの。ハッハッハッ」





なおも答えを用意しようとしてくれている。しかもオモシロ回答。

バリスタのちょび髭」…?どこまでの意図があるかは正直分からないが、“全部”の中の一つであることは間違いない。ん?こういうインタビューも「バリスタのちょび髭」な部分と言えるのでは…?






ドラマ『珈琲いかがでしょう』は、中村演じる青山の美味しい珈琲を飲んで癒されてほっこり…なんて思っていたら、とんでもないことになる。中村も「後半は結構ダークな方にいく」「振れ幅だったり、驚きっていうものが、一つの魅力だと思う」と話す。



実写化が決まる前から、主人公・青山が「中村倫也にしか見えない」と言われていた本作を俳優・中村倫也が、どんな香り、どんな味、どんな器で、どういうふうに淹れてくれるのか。「どれも楽しい」と話した各話ゲストとのシーンで、どんな変化や反応を起こしているのか。「バリスタのちょび髭」な部分にも注目(?)しながら、ドラマ『珈琲いかがでしょう』を楽しみたい。





文・長谷川裕桃



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【番組名】「珈琲いかがでしょう」
【放送】 テレビ東京系 毎週月曜 23:06~23:55
(初回~第3話は5分拡大で23:06~24:00)
【配信】『Paravi』URL:https://www.paravi.jp
ひかりTV』URL:https://www.hikaritv.net/
【出演】 中村倫也 夏帆 磯村勇斗 ほか
【原作】 コナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)
【公式HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/coffee_ikaga/
【公式Twitter】 @tx_coffee
【公式Instagram】 tx_coffee_ikaga



Ⓒ「珈琲いかがでしょう」製作委員会

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