〜接点なきサポーター 〜
「THEやんごとなき雑談」
を読んでいると、
クスッと笑ってしまったり、
知らない内に
涙が溢れてきたり〜
折々で
感動したり、
共感したり〜
今回紹介されていた「めぐる」は、
丁度昨年の今頃
そう〜先日
今日から暦の上では初夏です・・・
と聞いたような〜。
今年もまた
自粛中の私ですが・・
特に〜「めぐる」の
訳のわからない涙が・・・
そこに、
みょうに
共感していました。
通常の日常とは思えない中で
季節はいつも通り巡り行く〜
いつの間にかこんな季節・・・
置いて行きぼりになっている自分を
昨年は痛感していました。
そして〜
今年もまた・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
以下は「めぐる」からの抜粋です。
コンビニで飲み物を買い店を出ると、目の前を若いカップルが歩いていた。手を繋いで、時に顔を見合わせながら、弾むような足取りで歩く初々しい後ろ姿。付き合いたてだろうか。それとも久しぶりに会うのだろうか。溢れ出している笑顔が可愛らしい。その幸せ以外のなにものでもない光景を眺めていたら、いつの間にか僕の目に、涙が溜まっていた。「え、なんで、うそ、おれ、泣くの?」。自分でも意味がわからない。下を向いて動揺していたら、カップルはいなくなっていた。この感情はなんだろう。家に着くまでずっと理由を探りながら歩いた。別に人恋しいわけでもない、悲しいことを思い出したわけでもない。じゃあなんで涙が出る? 考える、考える。「ほっとしたのか……?」。どうやら僕は、安心したらしい。風を感じ、花を眺め、無垢な笑顔に触れたことで、零れ出す何かがあった。自分が思っていた以上に、自分を追い込んでいたらしい。僕と関係なく四季はめぐる。愛は芽生える。去年と今年の五月は違うけど、今年と来年の五月も違う。大丈夫だと、立ち上がるついでに夏が、僕の荷物を持ってくれた気がした。マンションのオートロックの前でこっそりマスクをずらし、大きく息を吸い込んだ。生きるものの匂いがした。