中村倫也company〜「不協和音・・再び」

〜接点なきサポーター 〜


田中圭中村倫也が共演したSPドラマ「不協和音」をコラムニスト・吉田潮が語る!
2021年5月8日 18:00HOMINIS(ホミニス)ホミニス
いわゆる「2時間モノ」が減った。温泉や観光地で事件にうっかり遭遇、崖で解決といった定番はほぼ消滅。昭和を彩った"火サス"や"土ワイ"も消え、改編期にスペシャルドラマが数本あるくらい。逆に珍しい座組も時折あって、レア感が増している。「不協和音」もその一種だ。
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田中圭中村倫也の共演が話題になった「ドラマスペシャル 不協和音 炎の刑事VS氷の検事」

おっさんずラブ」('16年ほか)で大人気の田中圭と、NHK連続テレビ小説半分、青い。」('18年)やドラマ「初めて恋をした日に読む本」('19年)で女性を虜にした中村倫也が共演。2人はキャリアが長く、出演作も星の数ほどあるが、今や主演級の超人気俳優である。

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そんな2人が熱血刑事と冷徹検事といういかにも分かりやすい構図で、しかも生き別れの兄弟っつう設定。内容はともかく、これだけの人気者を共演させる剛腕、さすが"テレ朝"だわ。

田中が演じる祐介は30代で念願の刑事になった設定。正義感の強い熱血漢だが、越えなければいけない壁がある。亡き父(丸山智己)も刑事だったが、取調べにおける自白の強要が問題となり、世間から糾弾された過去がある。いまだに高圧的な取調べには父の名を冠して"大八木捜査法"と揶揄されている。田中には屈辱だが戒めでもある。

父の死後、養子に出された弟の真佐人(中村)は東大卒のエリートで冷徹かつ敏腕の検事に。タイプの違う兄弟が小競り合いしつつ、それぞれが父への思いを胸に、共闘体制で事件解決に挑む。本作の大テーマは父子愛かな。

コミカルな部分は後輩巡査の 笠松将と弁護士の趣里が担う。心に闇を抱えた少年を演じた小野寺晃良は、令和の若手有望株だ。先輩警官の生瀬勝久と、容疑者の川島潤哉が見せた感情の吐露は本作の山場でもあり。続編を求める声も多いらしいよ。

よしだ・うしお●'72年生まれ。ドラマ好きのコラムニスト兼イラストレーター。週刊誌や新聞でテレビ・ドラマ評を執筆。時々テレビにコメンテーターとして出演。著書「くさらないイケメン図鑑」など著書多数。ネコ2匹と同居中。

文=吉田潮

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