〜接点なきサポーター 〜
ついにNO5まで〜
長〜い、インタビューです。
それだけに、
面白い話が・・引き出せているようです。
今回はイケメンではないと
言い張る中村倫也さんも、
興味深いです。
・・・・・・・・・・・・・・・
NO 5
ー 頑張るスタンスには最強の共演者陣ですね。
「ほんと素晴らしい。
誰が主役でもおかしくないです。
でもさ、
“はじこい(『初めて恋をした日に読む
話』)”の時も
プラスアクトで話したけど、
どういう反響になるのか、
だんだん予想がつかなくなっていて。
今回もどうなるんだろうなぁ」
ー 予想しましょうか。
「『中村倫也はイケメンなのか!?』って言われていると思う」
ー (笑)
「そろそろ正確に把握して
もらえるのではないかと。
イケメンじゃないからね、俺」
ー カメレオンとも言われますが。
「ありがたいことだけど!
ハエは食べていません!」
ー そこですか(笑)。この号が出るころには見えてきていますね、きっと。
「『イケメンじゃないけど、
なんかいいね』とか
言われていたらいいなぁ。
もしかしたら『赤っ!』
かもしれないけど」
ー 衣裳ですか(笑)。そしてこの先の展開が物凄く気になります。
「6話は見どころが多いですよ〜。
予告編はえぐいことになっていると
思います。
視聴者の方々を超特急の
ジェットコースターに
乗せないと成立しない話だから。
ぎゅうぎゅうに詰め込んでいます」
ー 楽しみです。
「このドラマには昔の少女マンガっぽい
シーンがたくさんあって。
そこがどう受け止められるかも
気になっているんだよね。
読めないし見えなくて」
ー その感覚のまま演じ続けているんですか?
「うん。この原作で脚本があって
構成があり、
シーンと会話があって。
そうなるとかこうやるのがベター
だよねっていう筋道は見える。
で、現場に行って何をやるかで
相手役との芝居もこうなった・・・
というのは遊びも含めてあるけど、
果たしてそれがどう思われるのか。
やるべきことはやるし、
頑張るんだけど、
その先が本当にわからなくて」
ー それが見えてしまったら面白くないのでは?
「うーん。でも昔は、ある程度メド。
立てていた通りだったんだけどね」
ー おおっ!
「でも最近は、わからなくなって
きている。多分時代も変わって
きているからかな」
ー 立場の変化もあるんですかね
「まぁ今までは、いかに伏兵として
奇襲攻撃をかけるかっていう役者
だったからね。
逆に見えてないと奇襲をかけられない。
定型文があるからはずす、
黒があるから白が映える。
で、その見えている部分の脇腹へ
正確に一突き!
をやってきたところから、
ボディのほうへシフトして。
その変化や時代とともに、
見る人も面白いと思われることも変わる。
それこそいまだにキャーキャー
言われるとギャップを感じるよね」
ー さすがにもう慣れてきたのでは?
「慣れない慣れない。
ずーっとある!言い方悪いけど、
15年間野良犬だったヤツが
急に引き取られて豪邸に住んでも、
どうしたらいいかわからない」
ー はしゃいだりする犬もいそうですけど。
「いや、役者幼少期に見た景色が
そうじゃないと、なかなか慣れないよ」
ー では、お芝居の楽しさみたいなものは変わってないですか?
「それは、増えてる」
ー どういう部分が?
「自由度が上がっている感覚。
自然に受けたり反応したり・・・
そういうことが自分の中で
出来ている感じがあって」
ー それは大きな役柄を演じることが増えたから?
「いやいや、経験と知識だと思う。
そのぶん、セリフを憶えるのが
嫌になってきた(笑)。
セリフを憶える作業がなかったら、
めちゃくちゃ楽しいのになこの仕事、
って思う」
ー 経験値でだんだん楽になるものかと思ってました。
「ないない。脳は衰えていく一方だし」
ー 単純に量が多いのでは?
「それは確かに思うけど。
あぁ〜超難しいことかもしれないけど、
セリフがない役柄とかやりたい。
喋れない人、くらいの」
ー それでも概念としてのセリフはあるでしょう?
「もちろん。でも憶えるセリフとは
全然違う!台本を開いたら
『・・・』ばかりなの。最高に楽しいね」
ー そうなんだ。
「“セリフがある=言葉がある”だから、
表現としては楽なのね。
でも、僕は言葉ではない・・・
例えば目線だけの表現とか嫌じゃなくて。
もっと言えば、セリフがあっても
セリフにそぐう芝居をしていない
時もあるし。
だって、人間みんな嘘をつくし
思ってもいないことを
言ったりするじゃない。
このインタビューだって全部嘘だしさ」
ー がっかりです。
「はははは! だから、
セリフどうこうじゃない
役もやってみたい。
きっと、人としての部分も
たくさん出るよね。
そういう意味では最たるもので、
究極の引き算の芝居になるなって思う」
ー ほぉ。
「『こいつ全然喋んねーな』
なんて言いながら見ていて、
(演じる中村の)目線がピッて
動いただけで表現だからね。
楽しそうだなぁ!」
ー 見る側は目が離せないし、そもそも気付けるかどうか・・・・大変そうですけど。
「大丈夫、わかるようにやるから」
ー わ、その言葉で諦めさせて頂きます。
「はーい!」
THE END