中村倫也company〜「2020・6   +act NO2」

〜接点なきサポーター 〜
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アナログな私には、

書き写しは思いの外大変な作業だと

今更分かりました。

もしかして・・・

今日中に終わらないかも知れませんが

完全版・・写します。

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・・・・・・・・・・・・・・・
NO2


ー では、映画『水曜日が消えた』のお話を。


「おー」




ー 中村さんの台本に、たくさんの書き込みがあるような気がしました。


「あぁ〜いっぱい書いてる!

だって、描かれてはいないけど、

ほかの曜日に何が起こっているのかが

凄く大事だったから。

撮っているとわからなくなってくるので、

年表みたいに書き込んで」



ー 年表


「時間軸自体は何週間かの話だけど、

週ごとに “この曜日でこれがあって”

 “その時こっちはこうで” 

“次の週にはみんなこうなって“ と」





ー でも、情報量が少ない曜日もありますよね?


「役柄についてというよりも、

例えば火曜日が水曜日に来た日には

月曜日はどうなっていたとか、

大枠のね。それを書いておかないと、

火曜と月曜が対峙した時の月曜の

居方や理解度とかが、

わからなくなってしまう」



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ー 台本にある情報意外にも、周りへ聞いたりもしたんですか?


「基本的には台本かな。

そこから先は自分で勝手に

膨らませました。

その部分は表現しようとしなくても、

僕の遊びなので、細かく台本に

書いたりはしなかったけど」





ーこの7設定はさすがに難しかったのでは?

「演じるこた自体は難しく無かったけど、

テクニカルな部分がね。

例えばVFXもいっぱい入っているので、

火曜日がどうにかなった時の

視線や世界・・見えている世界が

歪んだり光が走ったりする中で、

それが明けた時に彼はどういう

リアクションだったら丁度いいのか。

撮影中はCGがどうなるか

見えないので、

監督にイメージを聞いてしっかり話して。

だったらこのくらいの程度と

雰囲気かなと調整しながら

やっていました。

みんなで全体を共有しつつ、

自分のところは自分で責任をもって

把握しながら」



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ー その場合、基軸になるのは主人公である火曜日?


「うん。火曜と月曜かな」





ー 主人公は圧倒的に火曜日なのですが、
観ていてずっとほかの曜日の気配を感じ、存在が気になり、想像していました。
火曜日が主人公になり過ぎないように等、意識はしてたんですか?


「そうだね。話には出てくるけど自体が

全然出てこない曜日があって、

まぁ気になるよね。

その想いや想像を引っ張りながら、

他の曜日が出てくるタイミングが

あるじゃないですか。

その瞬間に、『へぇ〜』『ほぉ〜』って

なるような演じ方じゃないと

ダメだなとは思っていました。

そこて『別人を演じています!』

みたいになったらさむしいし、

作品のテイストとも違うから。

目にした時に、

例えば『あぁ〜木曜日ってこういう人

なんだ』ってすんなり落ちるような、

そういう居方の各曜日じゃないと

いけないなとは考えていましたね。

だから、演じ分けてるって

ならないように演じる注意は

していたからな。

“じんわり”を大事にというか・・

それがこの映画の作品性でも

あると感じて」




ー まさに。その塩梅が変わると作品の雰囲気ごと変わりそうですよね。


「そうそう。だから、

7役やってるんだけど、

7役ってばれないように。

本来、観終わったあとに

『そうか、あれ全部中村倫也だったんだ』

ってなればいいくらいで。

火曜日を追いかけていたら

ほかの曜日も気になって、

“あ、ほかの曜日はこうなんだ”

確かに違うなぁ”という

仕上がりにならないとなって」




ーその案内は見事でしたよ。


「それは気を付けましたね。

それこそ最初にお話を聞いた時は

“1人7役”で、なんだそりゃ!と。

でも、そこがメインではなく、

この作品は非常に品よくささやかに、

遠慮がちに作るものなんだなって

理解して」


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ー なかなか計算の上に成り立った“ささやかさ”だと思いました。


「まぁいくら感性、感覚、

直感と言えど、全部計算でしょう?

ただ、その計算が見えないようにって

いうのは、なかなか高度なものでした。」




ー 今やるべき作品だったのかなとも。


「そうなの?」





ー少し前ではなく、様々な立ち位置を担い、経験値も凄まじくなった今こそというか。



「あぁ〜確かにそうかもね。

だからさ、そういう意味では

自分に飽きてきちゃいましたね。

役の幅が広いって言われることにも

飽きてきた(笑)

また違う感じになりたいなぁ。

往々にして、

物事って自分の感覚のあとのものが

評価とか需要なんだよね。

自分の感覚が常に先へいることは

いいことだと思うんだけど、

昔から一筋縄ではいかない

役柄ばかり来るから、

最近は一筋縄ではいかない役を

やってみたい。

それが俺にとっては新しい」




ー せっかく中村倫也にオファーするなら一筋縄ではいかない役を、となるのでしょう。


「ちょっと難しいとかへんてこな役は

多いよね。

あと、初監督の方も多い。

そういう時に名前が、

ポンと浮かぶのかな」






ー 『水曜日〜』の吉野(耕平)監督も初長編ですよね。ところで、この作品では7人格が病ということになっていますが、そもそも人間って曜日ごとに多少テンションが変わったりしませんか?特に子供のころとか、あったなぁと。


「今は正直曜日感覚が全然ないんだけど、

子供のころって・・

その曜日の授業とかで?」






ー そうそう。今は火曜日だから音楽がある!とか。


「やったぁ、金曜だから体育だ!

とか?確かにあったかもしれない。

でも子供のころはもっと小さなことで

一喜一憂していた気する。

3分ごとに変わるというか。

だって、1日ごとに好きな女の子も

変わってたし」




ー え?気が多過ぎます。

「はっはっはっ!そうそう。

みんな俺の事好きだと思っていた」




ー 曜日の話だったのですが。

「(笑)。『今日はドラゴンボール

放送日だ!』は、あったね」




ー (笑)。でも、例えば日曜日しか生きられないとしたら、ああいうキャラクターになりますよね。


「ははは!彼は仕事を

しているんですかね?

日曜が一番謎なんですよ。

それぞれの曜日の世界で限定される

ことはきっとあって、

それこそ火曜日は図書館が

開いてないとか。

そういう意味では日曜はレジャーに

出たり理解出来るんだけど、

一番何も決めなかった曜日。

衣裳を着て現場に入ってからでいいやと。

なんの使命も担ってないし、あいつ」


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NO3へ・・・つづく



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