〜接点なきサポーター 〜
以下、記事を引用いたします。
CREAさんありがとうございます。
以下、記事を引用させていただきます。
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《完全版》神木隆之介×中村倫也の本音
神木が語る「トモ君は飾らないもんね」
2020.6.2
※この記事は、CREA2020年1月号に掲載されたものです。CREA WEBで一部公開していたインタビュー記事を、特別再編集して、全文公開します!
2019年に公開された映画『屍人荘の殺人』で、二度目の共演を果たした神木隆之介さんと中村倫也さん。CREA2020年1月号掲載のインタビューでは、ふたりの仲の良さを物語る軽やかなトークが。
「大人になりたくない子どもです!」「釣り、キャンプがしたい」と語りながら、ふたりの素顔をもっとうかがいしることのできるインタビューのすべてを、今回はお届けします。
演技派として定評のある 息も馬も合う絶妙コンビ
いろんな意味で、映画『屍人荘の殺人』は驚きに満ちた作品。いくつものミステリー賞に輝いた話題作に、木村ひさし監督はコメディ要素を加えていった。
なかでも楽しいのが、神木隆之介さんと中村倫也さんの丁々発止の掛け合いだ。大学のミステリー愛好会に所属する年齢不詳の自称ホームズ・明智(中村)とお人好しで推理下手の助手・葉村(神木)という役どころだった。
──おふたりは、『3月のライオン』以来の共演ですね。
神木 『3月のライオン』ではそれほど共演シーンは多くなかったのですが、公開時のLINEライブなどで一緒になって、ものすごく助けてもらいました。
中村 そこでリュウのパーソナルな面もなんとなくつかめていたので、『屍人荘~』でオファーをいただいたときも、どうにでも転がせるなと思った記憶があります。
神木 本当ですか?
中村 ホントホント。そうでなければ、もっと遠慮していたと思う。空回りしそうなときは加減するけど、リュウは何をやっても拾ってくれるという安心感があるから。
神木 僕の演じた葉村は、あまり癖のない普通の大学生なので、個性的な方々のボケを受けてのリアクションを大事にしました。
噓っぽくならないように、シリアスと軽やかさのレベルを考えながら。でも、明智があそこまで変わった人になるとは思っていなかった。
中村 そう? 明智がマイペースに際立った行動をすればするほど、それに対して葉村はいろんなリアクションができて、キャラが立つ。そういうコンビネーションは念頭におきながら演じていましたね。
ライブ感のあふれた 現場を楽しみながら
神木 臨機応変さが求められる現場でした。監督はその場で思いついた動きやセリフをその都度、加えていったりしていたので。
中村 「いいこと思いついた!」と子どもみたいに嬉しそうにニヤニヤしながら近づいて小声で指示を出すんです。
そんな監督のお人柄を愛して、無茶振りとは思わないキャストが揃っていた気がします。監督の要望には応えたいという、負けず嫌いというか (笑)。
神木 僕なんか、急にセリフが増えました。
中村 恨みがましい顔をしているけど(笑)、そんなに増えたの?
神木 前日の夜に3行。
中村 夜といったら、リュウがゲームをしている時間だね?
神木 その日はやってません(笑)。3行のなかに似た言葉が3つ入っていて、撮影では20回嚙んでしまいました。申し訳なかったです。
──おふたりの鮮やかな掛け合いは練習したのですか?
中村 しませんよ!(笑) 相手は「神木隆之介」ですから。1回合わせれば、何をしたいのか、お互いチューニングできるので、あとはリズムに乗って、ビートのなかで遊ぶような感覚でした。
逃げるシーンの、昭和のコントみたいな動きは楽しかったね。リュウがどうしてもやりたいと……噓です、そうは言ってません(笑)。「こう動いたら面白いかな?」と提案してくれたので、俺が拾うからやっちゃおうぜ!とやってみました。
神木 テストのあとに話して、いきなり本番でやったらそのままOKになりました。そういうことが今回多かった気がするね。
中村 あれは、台本を読んだだけでは思いつかない、現場で実際に小道具を手にして膨らんでいったもの。そういうことが許される豊かな現場。至高のシーンでした。
神木 たしかに、ライブ感のある現場でしたね。
中村 逆に、ライブ感がないといけないコンビだったと思う。
神木 僕はなるべく視野を広げていようと思いながら演じていました。せっかく誰かが面白いことをやってくれているのに、それを拾えないのは悔しいから。
中村 ミステリーなので、観客に伝えなければいけない情報もあります。神木隆之介は、それも踏まえて、人のボケを受けつつ、適当に切り上げながら観る人が混乱しないように進める。
周りの俳優を生かしながら、主演としても立たせることができるから、個性豊かなメンツでもブレない映画になっていたと思います。リュウは面白いことが大好きだからね。
神木 好きです(笑)。だからついつい拾いたくなっちゃう。
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──葉村と明智は少年っぽさを持っているキャラクター。おふたりにもそれを感じますが、ご自身ではどう思っていますか?
神木 僕は大人になりたくない子どもです!
中村 ピーターパンだ!
神木 (笑)。好きなものに集中したいし、子どもみたいにはしゃいだり、素直に感動したりしていたい。大人としての振る舞いを求められる場では気をつけますが、TPOをわきまえていれば、子どもっぽくてもいいのではと思います。
中村 僕は、あまり考えたことがないな。周りにどう見られるかとか、あまり気にしてないです。
神木 だから、いつもフラットなんだね。トモ君は飾らないもんね。
中村 そうだね。
神木 家にいるときもこういう感じなのだろうと思うもの。
中村 どこでもこんな感じ。街で警官に呼び止められたとしても、きっと変わらないと思う(笑)。
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──これからやってみたいことは何かありますか?
中村 釣り、キャンプ。
神木 ドラム。楽器を何かやってみたいんですよね。あと、ラジオ。
中村 すぐ、やれるんじゃない?
神木 「では、続いての曲です。中村倫也で、『アラジン』」
中村 「ホール・ニュー・ワールド」ね。ぜひ、木下晴香も入れてください(笑)。僕は最近ゴルフを始めました。
神木 僕は「みんゴル(みんなのGOLF)」の知識しかない……。
中村 ゴルフは難しいところが楽しい。できないことをできるようになるのは楽しいよね。できなくても「なんでもできます」と言っておくと仕事が増えるので、都合がいいんです。
神木 「(マネージャー風に)中村さん。次のお仕事はバンジー・ジャンプです」。
中村 できます、できます。紐なしでいけます。
神木 それ、ジャンプじゃない。ただの落下だから!(笑)