中村倫也company〜「終わらない・岸辺露伴」

〜接点なきサポーター 〜

毎日、続く、岸辺露伴は動かない

の記事、それは高橋一生さん初めジョジョ愛が集結した賜物なのですね。

中村倫也さんのこともこんなに沢山取り上げて下さり、有り難い限りです。

まだまだ、「岸辺露伴は動かない」は終わらない。
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白いシャツをさらりと羽織り、おひさまの光をいっぱいに浴びる。ふんわりとかかったパーマ、そして丸メガネの奥には優しく微笑む瞳が覗く。『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)での中村倫也は、まさにこうした柔らかい印象がよく似合う男性像を演じている。

 2020年12月28日から30日にかけて三夜連続ドラマとして放送された『岸辺露伴は動かない』だが、早くも2021年1月4日から再放送されている。第1夜は露伴高橋一生)と担当編集者・泉京香(飯豊まりえ)との出会い、そして奇妙な村でのマナー試験の顛末を描いた「富豪村」、第2夜は露伴と同じコミック誌で活躍する漫画家の志士十五(森山未來)が“ある言葉”に取り憑かれる様子を描く「くしゃがら」、そして第3夜が京香の恋人である平井太郎中村倫也)と不思議な少女の交流を描く「D・N・A」だ。

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 2020年の1年間は、中村にとってまさに飛躍の年と言っていいだろう。『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)ではゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演を飾り、『この恋あたためますか』(TBS系)の胸キュンシーンでは多くの視聴者を虜にした。他にも映画、CMに多数の出演を果たし、その締め括りとして年の終わりには『岸辺露伴は動かない』で平井太郎を好演した。



 かつてはカメラマンとして活躍していた平井太郎は事故をきっかけに記憶を失い、大好きだったカメラや他のものにさえ興味を抱けずにいる。そんな平井を恋人として支える京香は、露伴にたびたび平井の話題を投げかけていた。このような背景を持つ平井だけに、そのキャラクターは朗らかではあるが、どこか的を得ない絶妙なゆるさを併せ持つ。中村の芝居は、その平井のふんわりとした雰囲気をしっかり纏いつつも、捉えどころのないミステリアスささえ感じさせた。

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 さらに第3夜まで明かされないその秘密のために、平井には第1夜から “特徴的なコーヒーの飲み方”がクローズアップされていた。中村はこうした複線をまったく気付かせることなく、そしてあくまで事故後の記憶のない“平井らしさ”だけを前面に押し出すように淡々と演じていく。中村のそのキャラクター作りの見事なことと、第1夜から積み上げていくふんわりとした平井像の“正体”を突き付けられた時に、我々視聴者は全てが腑に落ちぞくりとするほどの快感を手に入れる。平井という役はまさに中村の手腕があってこそ、強い魅力を放つのだと断言できる。主演の高橋一生と相棒的存在の飯豊まりえの背後からスルリと躍り出ると、中村は一気に第3夜をリードした。
もうひとつ触れておきたいのが、事故前と事故後の平井の演じわけシーンについてだが、これは「ミミックオクトパス俳優・中村倫也」が最も得意とする分野だったのではないだろうか。キリッと引き締まった表情を浮かべ、なんだか意外な一面を見てしまったような不思議な感情を抱かせる。原作コミックスにおいて平井役にぴたりとあてはまる登場人物が存在しないことも含めて、『岸辺露伴は動かない』の世界観の中で一から作り上げなければならない平井太郎役は本当に難役だったことと思う。

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 さらに「D・N・A」では『凪のお暇』(TBS系)に出演した高橋一生中村倫也瀧内公美が再集結。人気コミックスのドラマ化作品として、高橋演じる我聞の号泣シーンや中村演じるゴンさんの“人たらし”ぶりが話題になった『凪のお暇』。その役者陣が再集結し、新たな物語を紡いでいる様子にも、つい胸が熱くなる。ゴンと平井はどちらも「ゆるい」空気感が魅力の役だが、中村は、平井役ではゆるさと同時に繊細さも表しているように見受けられた。『岸辺露伴は動かない』の独特な世界は、再びの彼らの共演によって、色濃く表現された。


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