airaingood’s blog

2023年3月25日大安吉日、中村倫也さんが水卜麻美さんと結婚したことを公表しました。これからも、応援していきます。

中村倫也company〜「好評価・岸辺露伴は動かない」

〜接点なきサポーター 〜
倫也さんのことも、書いてくださっています。
あえて、全文掲載します。

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高橋一生の『岸辺露伴は動かない』をまだまだ観たい! 驚くべきアレンジを成立させた「D.N.A」
2021.1.4
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岸辺露伴は動かない』(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (c)NHK・PICS
高橋一生が主演を務める『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)が、12月30日に3夜連続放送の幕を下ろした。

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最終夜となる第3話「D.N.A」は、原作のストーリーを活かしながら、大幅に構成とオリジナル要素を加えた作品に仕上がっている。山岸由花子は出てこないし、相手の心にズケズケと入り込む露伴高橋一生)のセンシティブな発言はカット。真央(北平妃璃愛)のシッポや濡れた足の歩き方、山形を舞台にした後半の物語も存在していない。

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けれど、そこをカバーするのが、

第1話より物語を繋ぐ縦軸として

引き続き登場している

泉京香(飯豊まりえ)と、

ほぼオリジナルキャラクターと

言っていい平井太郎中村倫也

だ。

ここは、

初めて『岸辺露伴は動かない

を観る人にもより分かりやすく、

連続短編としての長所も

活かした構成になっている

部分だ(「スタンド」という

言葉を使わず、「能力」

「ギフト」に言い換えて

いるのも原作を知らない

視聴者への配慮)。

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ホラーサスペンス的要素が強く出た第1話「富豪村」、第2話「くしゃがら」に対して、

第3話「D.N.A」は

年末の締め括りにぴったりな

ハートウォーミングな作品と

なった。

6年前の交通事故で

彼(奥野瑛太)を亡くした

片平真依(瀧内公美)と

その忘れ形見でもある娘の真央。

太郎もまた交通事故に遭い、

その亡くなった彼から

臓器提供を受けていた。

3人はやがて導かれるように

惹かれ合う。

彼らを繋ぐのは遺伝子に

記憶された魂。

亡くなった彼の口癖だった

「きっといいヤツ」

を真央と太郎が合言葉のように

言い合うラストは、

原作の物語を見事に

昇華させた感動的なシーンだ。



中村倫也が演じる太郎も

ハマり役であったように思う。

都会的な写真を撮るバキバキの

ビジネスマンだった以前から、

事故に遭い記憶を失ってからは

京香の言う“ふんわり彼氏”に。

まるで

『この恋あたためますか』

(TBS系)の浅羽拓実と

朝ドラ『半分、青い。

NHK総合)の朝井正人を

行ったり来たりするような、

中村倫也への当て書きとも

言える役柄。

「はちにんこ」と逆さ言葉で

近寄ってくる真央の頭を

優しく撫でられるのは、

中村倫也が最適だっただろう。




また、多くのジョジョファンを驚かせたのは、露伴ヘブンズ・ドアーの能力に変化が見られたことだ。第2話までは相手の顔面に本のページを置く描写であったが、第3話からは対象ごと本にしてしまう能力に変わった。これはまだ幼い子役の顔に本を置くことができなかったり……という考えもチラつくが、ヘブンズ・ドアーが成長したが正しい、のだろう。

第1話の冒頭、露伴は「『ピンクダークの少年』は、先月第8部の連載が始まったばかり」と発言している。これは荒木飛呂彦が現在連載中の『ジョジョリオン』に掛けたセリフでもあるが、それほどまでに年月が経っていることを示す言葉でもある。露伴が敬愛する広瀬康一のスタンド・エコーズがACT3までに変化したように、『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターは成長する。『岸辺露伴は動かない』のエピソード「密漁海岸」で露伴が、たこにヘブンズ・ドアーを使った例があるように、今回の成長も何らおかしくはないだろう。何よりも、真依と真央、そして太郎が飛び出す絵本になって手を繋ぐ演出へと導く結果になったのだから。

第2話での「噴上探偵事務所」のチラシや「Joogle」の検索結果に出てきた「マニッシュ君」、志士十五(森山未來)が食べた「Tonio pizza(トニオ・ピッツア)」など、ジョジョ愛に溢れた小ネタは第3話にも。3つのサイコロを振りゾロ目を2回連続出す露伴に、泉が「『イカサマ』してません?」というシーンは、東方仗助とのチンチロリンを思わせるシーン。サイコロを握り耳元で強く揺らす動作は、宇宙人の支倉未起隆がサイコロに変身していないかゲロを吐かせようとする大人気ない行為である。また、真央が轢かれそうになる車が「杜」と舞台の杜王町のナンバープレートにもなっていた。

言うまでもなく、今回の『岸辺露伴は動かない』の実写化は大成功であった。動きや描写、ビジュアル、言い回し、全てを露伴として自身に落とし込み、ジョジョ愛を持って演技にぶつけた高橋一生を筆頭に、デコボコだけどどこか気のあった露伴とのコンビ役を演じた飯豊まりえ、怪演で視聴者を驚かせた森山未來、“ふんわり彼氏”として優しいムードを放った中村倫也。生粋のジョジョファンもシビれる脚本を手がけた小林靖子に、細かな演出を施した渡辺一貴を中心とした製作陣。全てに敬意を表したい。この3日間で、「今まで『ジョジョ』は読んだことがなかったけど興味を持った」というようなツイートを数え切れないほど見てきた。「くしゃがら」の袋とじが頭にできるように……ではないけれど、伝播していった好奇心の種から多くの人が荒木飛呂彦作品に触れるのかと思うとワクワクしてならない(連載中の『ジョジョリオン』は今がクライマックスです)。


そして、飯豊まりえがツイートしている「続編、、希望!!!」は多くの視聴者の願いでもあろう。車に轢かれそうになる真央を間一髪で助けた露伴が口にする「まったく……僕が鍛えてる漫画家でよかったよ」というセリフは、『岸辺露伴は動かない』のエピソード「ザ・ラン」を彷彿とさせる言葉でもある。小林靖子はインタビューで「六壁坂」を実写化したいと教えてくれた(参考:『岸辺露伴は動かない』脚本・小林靖子が大事にした荒木飛呂彦イズム 「台詞に“ッ”を入れちゃう」)。またこのキャスト、製作陣が集まった『岸辺露伴は動かない』は「きっといいヤツ」なのだから。(渡辺彰浩)

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