〜接点なきサポーター 〜
こんな対談って珍しいですね。
3人とも、タキシード姿がとても
スタイリッシュでかなり
イケてます。
ホリデイラブの世界へようこそ!
3人の男性が、語る
ホリデイラブ!!
*以下は記事引用しました。
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前略〜
─「サイコパス」と言われてますが、中村さんが演じた渡の役作りは大変だったのでは。
中村 井筒渡は、プライドが高く束縛しいの亭主関白。モラハラ、パワハラ、DV、サイコパスと枕詞がすごく多い歴戦の戦国武将みたいな役で(笑)。女性を締め付けて罵倒するという欲望みたいなものが、自分の中にはまったくない感情なので、なぜ渡はこうなってしまったんだろうな、とまず思ったんですよね。井筒家の夫婦は、ある意味もう崩壊しているところから始まっていて、作中でも以前はどんな夫婦だったのかとか、どんな関係を築いてきたかも描かれていない。でも最初から「こいつはやばいやつだから」と決めつけて演じるのはつまらないなと思って。どうして渡はこんな人間になったのか、なぜこの夫婦はこんなに傾いているのか。渡が小さい頃に見てきた景色だったり、家庭の影響だったりと、彼のバックボーンを僕なりに想像して。だから宣伝文句として、サイコパスだなんだっていうのはあったりしますけど、生まれながらのモンスターとして演じる気はないですし、そんなやつ見てても面白くないだろうし。いろんなものを抱えて吐き出した結果が、ああいう行動や言葉になってしまうのかなと思って演じています。あと気をつけているのは、浮気された被害者みたいには見られないようにしようと思っていて。それに僕の役が被害者になってしまったら、話を引っ掻き回す役が1人減っちゃうので。まあ、だんだんただの小物になっていきますけどね(笑)。それも演じがいがあります。
何が悲しくて自分の誕生日の次の日に嫁の浮気を観なきゃいけないのか(中村)
──ドラマの撮影中のエピソードがあれば教えてください。
塚本 昨年末から撮影が始まったんですけど、ちょうどクリスマスの日に浮気するシーンの撮影をしまして。酷いですよね、スケジュールを調整した人の悪意を感じますよ(笑)。
中村 僕は12月24日が誕生日なんですけど、25日のまさに31歳になって最初の撮影が、「嫁が知らない男と裸で抱き合ってるところを見る」っていうね……(笑)。何が悲しくて自分の誕生日の次の日に、嫁の浮気を観なきゃいけないのかと。
山田 それ現場でスタッフさんと話してたんですよ。もし自分が渡さんの立場で、まりかさんと純平さんのベッドシーンを目撃することになったらどうしようって。で、逆に何をしたら相手にダメージを与えられるだろうかって話になって。いきなりベッドに入ってきたらすごく怖いんじゃないかって(笑)。
中村 それ、まったく同じことを現場でも塚本くんとしゃべってたよ。渡が無言で脱ぎだしたら怖いねって(笑)。
──もしご自身がそんな浮気現場を見てしまったらどうしますか?
塚本 僕は許してしまうと思います。プロセスはわかんないけど、最終的には許すとしか言えない。きれいな言い方をしますと、僕は妻がいないと何もできないので。最終的には「しょうがねーな」ってなっちゃうんじゃないかな。心入れ替えてがんばれと。やってしまったことをいつまでも怒っててもしょうがないですし。
山田 僕も最終的には許しちゃうのかなあ。ある程度悲しんだら、お酒飲みつつゆっくり話し合いをして。でもさっきも言いましたけど、僕、ちょっと渡さんっぽいところあるんですよ。ダメージを与えたいというか、相手にも自分と同じくらい傷ついてほしいなって。
塚本 それで一緒のベッドに入るの?
山田 (笑)。いやまあ、もしそういうときがきたら川の字になって寝るのもいいかなと。修羅場を楽しい方向に持っていけるかもしれないし。
塚本 いや楽しくはないでしょう(笑)。こっちも「入る?」とも言えないし。ダメージは与えられるかもしれないけど。
中村 僕はもし自分が女性で杏寿の立場だったら、できる限りの権利と養育費と慰謝料をもらって「あとは弁護士を通してください」って言います(笑)。でも男としてはどうなんだろう。なんていうか、恋愛や結婚って「男の責任」って思ってたほうが健康的な気がしてて。
塚本 たしかにね。でもそれ、渡とは全然逆の考え方だね。
中村 そりゃめっちゃ演技してますもん(笑)。まあ渡はだいぶ曲がってるかもしれないけど、それも愛ゆえなんですよね。それぐらい、里奈への思いは強いってことで。
塚本 まあね、愛情が悪いほうにいき過ぎてるけど。
中村 ドラマに出てくる男の中で、唯一叫ぶ人ですからね。そんな疲れることをするっていうのは、何かしらの強いエネルギーが必要なんですよ。
塚本 究極だよね、不倫とか浮気とかって。いろんな夫婦の形があるように、いろんな浮気と不倫の形があるんだよ。
僕も渡さんの気持ち、なんとなくわかる(山田)
──登場する中で、共感できるキャラを挙げるとしたら誰でしょうか。
塚本 俺は意外と渡に共感できる。実際、亭主関白っぽいところは自分にもあると思うし。もし奥さんに浮気されたら、多分キレるだろうし(笑)。さっきも言ったように結果的には許してしまうことにはなるだろうけど、でも渡の感情みたいなものは理解できるなって。
山田 僕も渡さんの気持ち、なんとなくわかるなと思いますね。
中村 へえ、そうなんだ。
山田 結構、男性陣は渡さんの気持ちわかるんじゃないかな。
塚本 どっかに秘めてるよね、きっと。
山田 理性もあるし我慢もすると思うけど、気持ちはすごくわかる。
中村 「黙れ、アバズレ女!」とか言う? 嫁捕まえて。
山田 (笑)。いや、言わないですけど。そのワードのチョイスはわかんないっすけど。
中村 浮気相手の男に向かって「この腐りきった汚い男が!」って。すごいセリフだよね(笑)。
山田 渡さんのワードのチョイスは怖すぎますけど、でももし同じ状況になったら気持ちは一緒だと思うんですよ。
中村 そうなんだ。僕はハルちゃん(春田龍馬)ですかね。平和主義者なんです、僕は。ハルちゃんはとにかくいい人じゃないですか。いい人で終わっちゃいそうな気もするけど、それはそれでいい気がするんだよね。
塚本 意外とおいしいよね。かわいそうすぎず、報われすぎず。視聴者からは好かれるっていう。俺は一番共感できないのは純平かな。あんまり「好き」とか「愛してる」とか軽々しく言うやつ、好きじゃないんですよ。純平って、浮気する前からずっと言ってるじゃん。だから本当にやばくなったときに効果がないんですよね。
中村 たしかに。
塚本 普段は言わないやつが言う「本当にお前しかいないんだよ」ってのは、説得力があるじゃないですか。もちろん、普段から言うのも嘘じゃないだろうし、それも純平なりの優しさなのかなと思うけど、優しいだけじゃダメだからね、人間って。
ずっと一緒にいるって言ったのに、あいつは……(山田)
──では最後に、塚本さんはご結婚されてますけども、皆さんが結婚相手に求めるものを1つ挙げるとしたらなんでしょうか。
塚本 1つだけ? えーっと、テリトリーを汚さない。
中村 汚すっていうのは物理的にですか?
塚本 物理的にもまあそうだけど、侵さないってことだな。お互いの時間と空間を持つこと。
中村 既婚者の意見だなあ。
山田 僕は……なんかきれいごとに聞こえるかもしれないですけど、一緒にいると決めたらからには、ずっと近くにいてほしいです。
塚本 まあ廊下は歩かれたくないよね。
山田 そうですね……(笑)。
──廊下というのは?
中村 いや、学生のときに付き合っていた彼女が、別の男と手を繋いで廊下を歩いてるのを見たんだそうですよ。
──それはそれは……。
塚本 ずっと一緒にいるって言ったのにね。
山田 ずっと一緒にいるって言ったのに、あいつは……。
中村 (笑)。
山田 いや、でもなんか本当にそんな感じで、いいことも悪いことも、ずっと一緒にいれば乗り越えていけると思うんですよ!
塚本 うん、気持ちはわかるよ(笑)。
中村 僕は細かいこと言うけど、ドラマとか映画とかを一緒に観ているときにソワソワしない人。どんでん返しとかがあるストーリーで、こっちは「知ったらどんな顔するかな」って思いながら一緒に観てるのに、横見たら携帯いじってたり、字幕を目で追ってなかったりされると「ちゃんと観てない……?」ってなる。
山田 (笑)。
塚本 ああ、わかるなあー。それって、自分の経験から?
中村 はい、経験上です(笑)。先に「ここ、いいとこだから」って話をしちゃうとハードル上がるし、こっちは秘かにリアクションを楽しみにしてるのに、「あれ、なんかやりだしたな……」ってなるとがっかりするじゃないですか。
塚本 わかるわあ。それ、超ある。
中村 で、そういうやつに限って「話の筋わかんなかった」とか言うんですよ。「あの役なんだっけ、デイブ? ボブ?」みたいな。
山田 俺は、巻き戻すタイプだな。ちゃんと見てよって言っちゃいます。
中村 で、廊下で手を繋がないでって?(笑)
塚本 トラウマを掘り起こしてる(笑)。
山田 いやもう、その話やめてくださいよ(笑)。