中村倫也company〜「王妃の館」

〜接点なきサポーター 〜

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王妃の館

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この映画は、大コケの作品というイメージか強く、

クレヨンは見たいものの、
DVDを買う勇気は湧きませんでした。

WOWOWで今日放映しなかったら

まだ観られていない作品でした。

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クレヨンは、面白かったです。

きっと、

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倫也さんは楽しんで

演じていたのでは・・

と思いました。
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倫也さんは、同じ女装でも

パターンごとに違う

演じ方をしているのが、

驚きです。


①女性演じるとき

ポーシャ


②女装が好きな男性の女装

葉理男


③オカマ

クレヨン

*影裏では、

しっとりとした、なんとも言えない内面の演技が絶妙な雰囲気を出していました。



それぞれが違うのです。


ポーシャは本当に女性そのものでした。

葉理男は美しかった。女性の美でした。

クレヨンは男性なのに女性という違和感を感じました。(オカマ独特の感じ)


有名な若手俳優さんたちの中でも多くの俳優さんたちは、女性の役をしています。

オカマの役が上手い人も沢山います。


しかし、

倫也さんのようにパターンを

持っている人は少ないのでは

ないでしょうか。

倫也さん鑑賞で見るなら

楽しんで観られました。


次は、倫也さんのブログから、

フランスでの撮影のときの

倫也さんの

楽しそうな一ヶ月?をお届けしま
す。



・・・・・・・・・・・・・

以下が、この映画の批評なのですが、私もこの作品については、同感でしたので、あえて掲載しました。






原作は2001年の発表された浅田次郎の長編小説で
ハードカバーで上下巻あります。(つまりそこそこ長い)

舞台となるのは
フランス、パリ3区にあるホテル
「シャトー・ドウ・ラ・レーヌ」
日本語名「王妃の館」。

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モデルとなったパヴィヨン・ドゥ・ラ・レーヌ・パリはこちら。

かつて太陽王ルイ14世
寵姫ディアナのために用意した宮殿でして
現在は一見さんお断りの高級ホテルとなっています。

どのくらい高級かと申しますとモデルとなった実在のホテルでは
宿泊費が各1泊
スーペリア(シングルもしくはダブル)350ユーロ、
デラックス(同)400ユーロ、
ジュニアスイート(同)400ユーロ、
スイート(同)800ユーロ、
ファミリースイート(ベッドルーム2屋)980ユーロ
となっています。
(現在1ユーロ≒136円)

なにしろこれまで
アマデウスモーツァルト
アルバート・アインシュタイン
チャーリー・チャップリン
グレース・ケリー
といった錚々たるVIPたちが滞在しているのです。

そのシャトー・ドウ・ラ・レーヌに
日本の倒産寸前の旅行会社が
前代未聞のダブルブッキングツアーを企画します。

どう云う事かと申しますと
同じ客室を昼の部と夜の部に振り分け
昼の部のお客様(ポジツアー)には150~200万円で
夜の部のお客様(ネガツアー)は29万8000円で
交互に滞在してもらうのです。

勿論、お客様にはこのことは内緒です。

過去はどうであれ現在経営が傾きかけているホテル側も
このダブルブッキングツアーには一枚咬んでおり
旅行会社に全面協力しています。

滞在期間は10日間。
果たして旅行会社の目論見は成功するのか?


…ね、これだけでも面白そうでしょ?

さらにツアーに参加するのは
皆訳ありや癖があるお客様ばかりなのです。








まず、ダブルルームの201室には
成金実業家の金沢貫一(緒形直人)と
彼のなじみのホステスであるミチル(安達祐実)が
夜間に宿泊し、
一方昼間は
カタブツ刑事の近藤誠(青木崇高)と
同じく一人旅でたまたま相部屋となった
ショーパブの女装スター、クレヨン(中村倫也
が滞在します。

ツアーのスケジュール上
この2組が顔を合わすことはありません。

同じように202号室は
夜に失恋したてのOL桜井香(吹石一恵)、
昼には亡き妻との思い出を引きずる
元詐欺師の丹野二八(石橋蓮司)が、
205号室は
夜をスランプ中の天才小説家の北白川右京(水谷豊)が使い
その北白川の行方を捜している文芸編集者の
香取良男(山中崇史)と早見りつ子(野口かおる)が
同じ部屋を北白川と交互に使っていることを知らず
昼間だけ使用することになります。

両方のツアー客が鉢合わせしないよう
時間を決めてホテルの外に連れ出すのが
ポジツアー担当の添乗員である妻の桜井香(吹石一恵)と
ネガツアー担当の添乗員である夫の戸川光男(尾上寛之)
の主な仕事です。

客にダブルブッキングがばれないように
いかにして効率よく観光案内できるかは
この2人の肩にかかっています。

しかし、取材旅行で来ている北白川を始め
ツアー客は予定を変更して先にあそこに行きたいだの
ここの観光はパスしたいだの我侭三昧。

それでも折角お金をかけてパリに来ているのですから
見せるところは見せなくてはなりません。

そのため本作は
「2014年6月23日から20日間、パリでロケを敢行し、パリでは、ルーヴル美術館セーヌ川などの観光名所で撮影が行われたほか、ヴェルサイユ宮殿を休館日を利用して1日貸切でロケが行なわれ舞台となったホテルの外観にはマレ地区ヴォージュ広場前にある『パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ』(wikipediaより抜粋)」
を使用すると云う
テレビ朝日が大盤振る舞いした作品となっております。

普段撮影できないところまで撮影しているのです。

これで面白くないはずがありません。

例え、映画予告編を締めくくる
「この春、右京と共に人生を変えるツアーへ」
と云うナレーションでの
あからさまな「右京」押しに辟易したとしても
この原作、このキャラクターと出演者、このロケ地で
面白くないはずがありません。




…と思ったらありました。
大方の予想通りありました。

かつて原作者である浅田次郎氏は
「映画化は不可能」と語っていたそうです。

理由はこの2つ。
① 舞台はパリ(しかも一見さんお断りラグジュアリーホテル)。
② 物語上ルイ14世の時代(在位1643年―1715年)と現代を
  行き来しなくてはならない。

①はお金の力で解決です。
「映像化不可能」と云っても
大概のことは製作費次第で「可能」に転じます。
特に昨今ではCG技術の進歩によって
不可能と思われたものが悉く可能となっています。

問題は②です。
こればかりで最新VFXを以てしても
何ともなりません。

ルイ14世の時代を映像で描くとなると
黒目黒髪モンゴロイドな日本人の力だけでは
いささか無理があります。

しかし、そこは代表作「相棒」の橋本一監督です。

「フランス人キャストが用意できないなら
日本人俳優が演じればいいじゃない。」

ということで天才小説家の北白川右京が
執筆する
ルイ14世と愛妾ディアナと、
二人の息子のプティ・ルイの話」は
オール日本人キャストで演じることになりました。
(ただし、監督本人はインタビューで
「フランス人の俳優」起用より
「原作の日本語ならではのセリフの面白み」
を重視した結果だと仰っています。)

これがどれほど危険なことか
監督も判っておいでだと思います。

しかし、
「男には負けるとわかっていても戦わなければならないときがある」
のです。

しかし、この時監督はまだ知らなかったのです。

まさか主演俳優自ら
この常識を覆すキャスティングに勝るとも劣らない
離れ業を仕掛けてくるなどとは…。


かつての天才の名を欲しいままにした
ベストセラー作家北白川が構想中の新作小説の舞台は
フランス、太陽王ルイ14世の治世。

映画は開始早々、小説の冒頭シーンから始まります。

王妃マリー・テレーズが
王の愛妾ディアナから生まれた赤ん坊プティ・ルイを
バルコニーから投げ捨てようとしています。

はじめのつかみが肝心とばかりに
スクリーン一杯に映し出される王妃の狂気の表情。
演じているのは魏涼子と云う日本の女優さんです。

この時点では目のアップと口元のアップぐらいしかないので
さほど違和感はありません。

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だからと云ってフランス人には見えません。

しかし、映画が始まったばかりだと云うのに
早くも嫌な予感しかいたしません。

劇場で見たならばおそらくこの時点で
只ならぬ後悔の念が押し寄せたことでしょう。

そんな不安を知ってか知らずか
王妃の高笑いとともに場面は一転、
パリ行きの旅客機内で悪夢に魘される北白川右京に
カメラが移動します。

はい、ここで早速仕掛けてきましたよ、主演俳優が。

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ちなみに下はハーフパンツにタイツと云うかなり強気のファッションです。

え~っと、北白川先生これでもちょっとは知られた小説家です。
ファッションデザイナーでもファンション評論家でもありませんし、
還暦も迎えています。

その頭のてっぺんから爪先まで徹底した
エキセントリックな佇まいに
予感はますます悪化の一途を辿ることになるのですが、
こういうときにはあれです。

一旦現実を離れるのです。

この場合、応急の処置として
「ああ、これは映画ではなく
いつもとちょっぴり様相と予算が違う
『土曜ワイド劇場特別企画』なんだわ。」
と思い込むことにいたします。

そうすることで普段の2時間ドラマでは味わえない
魅惑のパリ観光ロケというお得感もついてきます。
(実際は劇場映画です。)

この時DVDのレンタル料金が頭を掠めますが、
テレ朝へのご祝儀と思ってなんとか自分を納得させます。

これに無駄なお金をつぎ込んだと思うから
腹立たしいのです。
(そこのところをテレビ局製作映画の作り手は
よ~く肝に銘じた方が良いかと思います。)

しかし、そんな無駄な抵抗が何とか持つのも
北白川先生の妄想が
ヒートアップするまでのお話。

再び日本人が演じる
ルイ14世御一行様がお目見えになると
それさえも通じなくなり

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日本映画の限界。

DVDの映像に向かって
「ホワイ、ジャパニーズ ピーポー!」とわめき散らす
某外国人IT会社役員のような心もちに。

ルイ14世石丸幹二
愛妾ディアナ=安田成美のインパクトは
予想を軽く越えています。

しかし、まだまだ参るわけにはいきません。

なにしろ日本国民にとっては
テルマエ・ロマエ
テルマエ・ロマエⅡ」
の例もありますしね。
このようなことでいちいち動じるような
柔なジャパニーズ ピーポーではありませんよ。
と、強がってみたところで突如挿入される
フランス人に扮した日本人キャストによるミュージカル。

ここにきてミュージカル!!

オール日本人映画でミュージカルを成功させるのは
針の穴にラクダを通すより難しいことなのですよ?

ミュージカルであれば多少セット
(ほとんどが合成。それも合成なのが丸わかり。)
がチープだろうが、ごまかしがきくとでも?

もはやどこをどうとっても
フランス共和国に向かって土下座するレベルです。

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もともとこんな見るからに怪しい日本人しか出ていないのです。

ストーリーも奇想天外、
それぞれのキャラクターも立っていて、
映像化不可能と思われた場所で原作通りのロケを敢行して
何故このようなできに?

 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧

..... __ (     )  どうしてこうなった・・・
 ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
      ( ./     /


個性豊かなポジツアーとネガツアーの客と
添乗員のドタバタを撮るだけでも
十分楽しい映画になったはずなのに…。

しかし、実際は2時間の映画に収めるため
原作では11組22人いたツアー客を
半分以下まで減らしておきながら
それでも折角のキャラクターの良さを半分も出していません。

それもこれも一人悪目立ちしている
北白川先生こと水谷豊御大のせい?

ポジツアーのネガツアーの客が入れ替わる隙をついて
急いで部屋の模様替えを済ます
ホテル従業員のドタバタっぷりとか

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ラグジュアリーを売りにしている割には女性従業員、肌出しすぎ。

最初は気味悪がって避けていたクレヨンに対して
徐々に警戒を解く近藤刑事や
愛するミチルにカツラであることがばれるのではないかと
気に病む金沢の姿は見ていて楽しいので

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この役緒方直人で正解だったの?いや、私的には正解ですが…。

ルイ14世」の時代をまるっと削ってでも
そちらの方を丁寧に描写してほしかったです。

こう書いては元も子もありませんが、
北白川先生の新作を
わざわざ映像化する必要があったのでしょうか?

終盤、ダブルブッキングであることが
両方のツアー客にばれてしまうのですが、
その直後北白川先生の描く新作小説「王妃の館」の世界に
他の客も添乗員も取り込まれしまい
その美しい結末に涙することで現実でも全てを水に流し
大団円を迎えることになります。

と云った物語の構成上、「ルイ14世」の時代の
描写が必要なのは判りますが、
何故皆さんがその描写に感動し
それとはまったく関係のない旅行会社の詐欺を
ああもあっさり許すことになったのかが判りません。


橋本監督のインタビューによると
本作は主演の水谷豊さんの持ち込み企画のようです。

ということはあの衣裳とあのヘアースタイルで出たいがための
映画化ということになります。

よもやあんな奇抜なファッションで現場に現れるとは
夢にも思っていなかったようで
脚本では一言も触れられていないばかりか
こういう話題には詳しいはずのホステスのミチルが
同じツアー客の北白川が
あの作家の下白川と知り驚く場面さえあります。

もし、旅行していた同じツアーに
たまたま志茂田景樹先生がお忍びで参加していたとしても
一目で志茂田景樹と気が付くと思うのですが…。

「相棒 シーズン13」の最終回も思いましたが、
水谷豊さんと橋本一監督(最終回の演出は和泉聖治氏でした)
そしてテレビ朝日
一体どこに映画を連れて行こうとしているのかと
ますます不安が募るばかりです。



中村倫也#王妃の館#クレヨン